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2012/06/27

いよいよ到着 MacBookPro Retina

私のマックとの出会いはかれこれ15年前。当時出入りさせていただいていた医療情報部(石原研究室)で大量にiMacが発生。「学生諸君。今日からこれを使うように。」と教授の一言のもと、研究室は青、赤、緑・・・とカラフルな大きなイチゴで埋め尽くされました。その後、貝のようなiBookも登場、というころです。当時のOSは「漢字Talk」というもので不安定なものでした。何度もデータが消え、涙涙。かたやWindowsは95から98へ、NT4.0から2000へと躍進の時代。あっという間にWindowsNT4.0、2000に乗り換えたものです。その後、XP(ぺけぽん)、不安定だったVISTAを経て安定した7を堪能していたところでした。
学会発表のためにちまちまDICOMをWinのXView(廃盤・現在はHawk-iというソフトです)を使い、一つ一つちまちま変換、さらにWMV、PPTと使っていましたところに、「おい、まだそんなもの使っているのか・・」と学会で声をかけられることが複数回。それでも苦い経験からさけてきていました。横では、おしゃれだな、と思いつつ・・
しかし、iPhoneの完成度の高さ、iPadの可能性をみてついに乗り換えを決断。8万円のMacBookPro(13インチ)を動かし始めました。OsiriX、Keynote、OfficeMac、VMWare、FaceTime、UStream・・・そしてiCloudを使ったiPadとの連携、Dropboxの併用、いじっていじっていじり倒した結果、「これならいける」と判断し、今回のRetina登場になりました。
何がそんなにいいのか・・・
1:まずハードウェアがしっかりしている。「規格」のみきまっていてほかは自由設計、アプリも自由開発のDOS/VやAndroidにくらべ、メーカーがハードからソフトまで一貫して介入しているだけに安定度が非常に強い。
2:NTOSのカーネルを使用しているとはいえ、偽マルチタスクのWindowsにくらべてマルチタスク時の処理が安定している。また、メモリ管理がよいためか、やたらにメモリを要求してくる7(Vistaよりはマシだが)に比べ効率が良い
3:とにかくモニタがきれい。明るさを押さえた設定にしていても、レッツノートとは目のつかれがまったく違う。
4:東可児病院の進先生がおこなわれたライブでさらにAppleデバイスの可能性について思い知らされた。
ということがあります。まずはMacになれねばならないため、Officeから入っていこうとは思いますが、徐々に徐々にiWorksが使えるようになりたいと思っています。
写真、詳細設定などは今後徐々にUpしていきます。

いい点
1:モニタがとにかくきれい。
2:キーボードのストロークが浅く、高速タイピングがしやすい
3:Proにくらべてエッジの加工がなめらかになり、手首にカタがつかなくなった
4:15インチはさすがに大きいのでスライド作成が容易
5:SSDを使用しており立ち上がりがかなりはやくなった
6:AppStoreで購入済みアプリについてはほとんどがあっという間に移行できた。アカウント設定屋カレンダの同期もすぐできた。

悪い点
1:WiMAXのデバイス(NECのWM3500R)と相性が悪く、802.11nをOffにしなければ非常に接続が不安定。これは従来のProも同じです。
2:これまでB5ノート、A4ファイルノート対応を主としてつくられてきた多くのPC格納スペースつきビジネスバックに入りきらないことがある
3:思ったより重い。
こういったところでしょうか。iPadをセカンドモニタとして使えるようなアプリもあるようです。3年間はApple Careに入っているので煙がでるまで使っていこうと思います。
4:Magsafeと2の互換性がないため、これまでの機械と充電器の共用ができない
5:Bluetoothのファイル転送は便利だが大きなものを送るときにはものすごく時間がかかる。

ちなみに日曜日にYodobashiのオンラインで一瞬「納期:発送16時間以内」がでたときに注文しました。福岡から送られてきました。VGAアダプタは神戸からおくられてきました。全国各地の倉庫で余っているものかつ早く届くものを送ってくれる体制のようです。感服。

2012/06/25

当院の院内中継+こだわり抜いたカテ室です。

動画ライブ研究会で話題にしてくださっている当院のシステムです。
様々な実験を行い、(暗い環境、モーション、人物自動追尾、カラーコントラスト、EPSの高速Sweepなど)、耐えられることを確認して四国通建、Panasonic、GE、南海放送設備に組んでいただきました。値段はこれまで他院でくまれていたHDシステムの1/10未満です。
カメラは255台まで増やせるようで、病棟のモニタ監視システム、手術のライブ中継システムとしても切り替えるだけで対応できるようです。

失礼致しました。こちらが本物です。
 
音声はまずインカムを使用します。ビクター製のデジタルのもので、6ch対応です。術者、直接介助、外回りが1台ずつ使用します。

講堂からの音声は操作室天井にあるスピーカーに届きます。それをマイクで広い、インカム経由で術者に届くようにしています。このことにより、講堂でのディスカッションが患者さんに聞こえることなく、術者や直接介助者に届きます。近日、スピーカー配線を分波してインカムのマイク端子に直接入るようにする予定です。
さて、ネットワークカメラ1号機。これで全体像を映します。もともとが防犯カメラなので、人がいる限り自動でとり続けます。とったものはクライアントで再生可能(時間指定でどこでもワンクリック!)。レビューを行い、動きに無駄がないか、検証してブラッシュアップします。もちろん音声もこの横にあるマイクで録音されています。重症の緊急症例で焦ったときの動画を自分で見るとそれはそれは、恥ずかしい限りです。
不思議なことに1台は天井直付け、もう一大は壁(コンクリート)打ち込みです。なぜならば、36倍ズームは少しの振動にも反応します。そうなるとすぐにAFが迷ったりぶれたりします。この天井付けのものについては、カー用品の制震マットを挟んでいます。それでもエアコンのダクトによる振動が吸収仕切れなかったため、1号カメラはコンクリートに打ち込みました。これで振動は解決しました。

このようにEPSのモニターもきれいにとれます。HISもみることができます。EPSなどは頻度が少ない場合、なかなかなれることができません。この録画システムは自主トレにも威力を発揮します。

暗くしてIVUSをみているところです。Frontal LateralのLive、Reviewの横に、ポリグラフが出ています。PCIのときは上に12誘導を、下に血圧+四肢誘導をだします。EPS/RFCAのときは上にレビュー、下にライブを出すようにしています。一番はしの2列はマルチモニターで、電子カルテ、IVUS(FFR)、体表エコー、PACS(MDCTなど)の切り替えを適宜行っています。 

こちらが本体、ただのWindowsパソコンです。上のルータが電源供給機能付きのIPカメラ用ルータです。ルータに電源をかませるアダプタでも可能なようですが、こちらのほうが安定するようです。

レコーダーです。永遠にとり続けます(w 

天井スピーカーとマイクです。施設の方がイイ角度(ハウリング、音量など)につけてくれました。

以前のシングルプレインのカテ室を改造してつくったため、操作室が狭くなりました。モニタは極力壁付けとして机のスペースを稼いでいます。被爆を防ぐため、可能な限り、室外でIVUSなどの作業ができるよう配慮しました。ライブ画面は一番はしのガラス窓がない部分で観ることができるようにしており、そこにあるレポート端末でデータ入力中でも患者さんの状態が常にわかるようにしています。急変、患者入退室のときに威力を発揮します。

これが8面モニターです。マイクは上についています。これが講堂まで届きます。

CEさん用のポリグラフ、Frontal、Lateralのモニターです。被爆を減らすためカテ室の中でも離れたところに設置しています。その環境でもライブの透視画像がみられるようにモニタを配置しました。

マルチファンクションボックスです。「引っかけ」防止のため、EPSのときのノイズを防ぐため、配線は完全に床下ピット埋め込みとし、フルフラットとしています。この情報ボックスのD-SUBをつなぎ替えることで、様々な機器の画像がマルチファンクションモニターに出力できます。もちろん、スイッチャーもコントロールルームにつけており、RTが適宜切り替えてくれます。

以上、こだわって、こだわって作ったカテーテル室の紹介でした。わがままを実現してくださった病院幹部の方々をはじめ、GE、日本光電、東芝、四国通建、Panasonicさんに心から感謝致します。
是非見学にいらしてください。

2012/06/24

東可児ワークショップ(powered by SCJ)に参加させていただきました。

PCIをより低侵襲に、TRIの普及からさらに細径カテーテルを用いてさらにさらに低侵襲なインターベンションを試みているグループがあります。その名も、スレンダークラブジャパン「SCJ」。
(会長:青森県立中央 吉町先生 関西支部長:兵庫医大 舛谷先生 隊長:唐原先生)
なかなか参加させていただく機会がなかったのですが進先生のご厚意でようやくこの度参加させていただきました。
今回の開催地は可児市という名古屋から約1時間、人口10万人、病院は200ベッドと西条病院と本当ににかよったバックグラウンドだけでなく、進先生がお一人で、CEさんやRTさんの介助のもと、PCIを行なうといういわゆる「可児スタイル」の見学もさせていただくことができました。

「おお、これが生(なま)金子か!」という声で歓迎してくださった先生方、ありがとうございました。普及させていただきます。
第1例目 進先生の手技 介助はCEさんです。

IVUSは午前いわき共立の山本先生、午後はさいたま市民の中村先生、OCTはみどりヶ丘病院の宮川先生。石灰化の厚さまで見えるのがOCTの特徴です。ほしくなりました。 
唐原先生のLMT症例。5Frです。角辻先生のドラえもんとわれわれのバリィさん。 
吉町先生の手技。造影剤は10ml程度でした。Successにおわり満面の笑みの舛谷先生。
私は春日部の安藤先生のセカンドでSFAのLongCTOでした。山越し+アンギオガイドの表パンアプローチ、+ワイヤーランデブー+生Smartとテクニックが連続で炸裂しました。LongCTOでしたが、完璧な仕上がりに満足。これは夕方の懇親会での写真です。安藤先生も墨東の救命センターにいらっしゃったことがあるとのことでお話が盛り上がりました。世の中は狭いものです。本当にありがとうございました。

ここで、烏谷団長にも直接介助としてカテ室に乱入していただきました。
というのは・・・実は最近、セカンドを行なうことがなく、介助してくださっている烏谷さん、鈴木氏に「まだ次のデバイスは出ないの?」「はやくちょーだい」と乱発するようになってしまっていました。いざやってみるとそれはそれは大変でした。心電図・血圧などのバイタルをポリで確認するのはもちろん、ワイヤーの先端をみつつのトントン抜き、特に末梢ではバルキーなバルーン(済生会西条用語で:**バルーン)のたたみ込み、水通しにワイヤー整理・・・・出てきた言葉は「ごめんなさい」でした。貴重な経験、ありがとうございました。玉置さん、乱入申し訳ありませんでした。団長、大きな勉強になったとのことです。

コメディカル向けセッションでは我らが烏谷団長が登場。
「パラメディカルが地方の医療崩壊を救う」
「地方では絶滅危惧種の医者を頼りにしていても医療は変わらない。パラメディカルが医療崩壊を救うのだ!」という情熱のプレゼンテーションでした。クリニカルパスを2ヶ月で14作った団長の苦手なものはとにかくパソコン。出発前日に購入したAndroidを新幹線のなかで設定し、がんばってFacebookにエントリーしました。E-mailよりもFacebookのほうがよさそうです。
二人とも汗でカテ着はびしょびしょです。

西条ー岡山ー名古屋ー犬山ー新可児と、乗り継ぎ3回でしたが、名古屋は大きな駅でした。田舎者二人は「なんだこの大きさは!? この人間の多さは!?」となかばパニックになりつつ名鉄を探しました。帰りは懇親会に参加するため、裏技を使いました。新神戸まで新幹線を利用すると夜行いしづちライナー(高速バス)が使えます。23時40分三宮発なので、本州に滞在する時間が長くとれました。

7777

もしよろしければ7777の方、メッセージをいただければうれしいです。

2012/06/09

実際のCGM(24時間血糖測定器)データ

メールでいくつか問い合わせならびに要望をいただいていましたCGMの生データについておそくなりましたが掲載させていただきます。
まず、私のこのような形ででてきます。センサーは72時間が寿命であることと、私がテープのかゆみに我慢ができずかいてしまったため、4日目のデータは狂っています。
 負荷試験もいろいろしてみました。やはりブドウ糖成分が多く、吸収が早いドリンクはスパイクです。その一方、タンパク質系はスパイクではないものの、いつまでも上がり続けます。
で、こちらが全く持って健康な人のデータです。負荷試験(青マーク)をしても上がりません。外来では新しく発売されたものがよいようです。


入院で1型糖尿病の患者さんを強化インスリン療法からCSII(インスリン持続ポンプ))に切り替えたものです。CGMGoldは毎日チェックができるので、入院ではこのような活用法もあります。

2012/06/04

MDCTによるフォローアップの可能性とその限界!?

やはり、時代の流れは心臓カテーテル検査からMDCTになっています。当院でもGE製LightspeedVCT64が稼働しており、技師さんがさくさく撮ってくださっています。ステントのフォローがどこまでできるか、できるものなら6MのFuCAGはやめてMDCTに持ち込みたいとのことで、心拍数低下プロトコルを強化して撮影をしております。
LADはPROMUSです。ストラットがうすいので撮りやすいと思います。プラチナになり、吸収率があがったPromusElementはどうなってくるか、半年後に興味を持っています。 


RCAはS-STENTですが4mmであり、綺麗に撮れています。

 現在、3.5mm以上のステントについてはほぼ評価できるのではないかと思っております。しかし、透析患者さんで石灰化を伴った症例、ステント留置部そのものに高度石灰化を認めている症例、2.5mmのステントなど、まだまだ診断カテーテルに頼らざるを得ないものがあることも事実です。また、運動負荷シンチや心電図などによる総合判定も必要だと思います。新世代のCTが来年にまた出ます。期待を膨らませていきたいところです。現在75%の診断率を95%にあげていくにはどうしたらよいか、技師さんとともに取り組んでいきたいと思います。
そして、定期的(1年おきを目安)にMDCTで評価をすることで、患者さんが2回目の心筋梗塞を起こさないこと、再狭窄および新規病変を見逃さないことを目指したいと思っています。