Amazonサーチ

2012/12/22

Extensionがつきません!(CHIKAI)

本日のPPI。Distal-POPのTightLesionを「よし、SIONでトライするか」とCHIKAIを使用するも、まがりがつかないのでいまいち。どうしても冠動脈にあわせたシェイピングにちょうどよくなるよう設計されているコアのためでしょうか?POP(4ミリから6ミリ)にあわせたデュアルシェイピングにうまくフィットしませんでした。
やはりCruise+ProminentNEOでそこをクリア、CTOのATAまでアプローチ、FilterをPerAとPTAの間に留置して4mmのVIBEでPOBA。冠動脈には使い物にならないVIBEですが、EVTの場合は4mmのバルーンを1本節約できます。また、IVUSをみて「もうちょっと拡張できる」などの判断もできます。長さは20mm、バルーン自体の性能は糞バルーンで、Filterはきっちり押さえていないと4.5FrのParentではずるずるぬけてきます。
VIBEとはVolcanoの20MHzの電子式IVUSの先にバルーンをつけたモノです。なんでこんなものを作ったのか?と冠動脈用として見た場合には不思議に思いましたが、「ちょっとまて、もしかしてIA,SFA、POPではどうだろう?」という話がでて、使ってみました。特にPOPより手前の場合はいい感じです。どうしても血管径がちがうため、多数のバルーンが必要になってくるDiffuseなMultiple病変の場合、1本のバルーン節約は大事になってきます。
で、話を戻します。血栓がほぼ器質化していることと、ガイディングやThrombusterで吸引し、ほぼなくなったことをかくにんしてからタニケットを解除、Filterも撤去し、ATAのCTOを掘り進めます。潰瘍が前面にあるため、ATAがあかないと治らない!という根拠からです。傷からは血がにじむ感じもしませんでした。
ここでCHIKAIをつかってみました。ProminentとのMicroNuckleの相性はCruiseに劣ります。MiniNuckleという感じで通していき、足背動脈まで到達。さて、抜くぞ、と・・Extensionがつきません。冠動脈や下肢血管動脈を想定して作られていないため、うしろが削られていませんでした。
おなじ朝日インテックが製造元なのに、なんでわざわざつけなかったか、疑問を感じます。が、そう言ってもしかたがないのでCruiseに変えて、Extensionをつけて、足関節以遠を2mm、ATA自体は2.5mm、POPは5mmのバルーンで低圧(2-6気圧)長時間(3分)拡張を繰り返していきます。
これほど「3分」という時間が長く感じることはありません。チキンラーメンでもカップヌードルでもできます。品川駅のホームだと新幹線が3分おきに発着です。
あーあ、レーザーが使えればなあ、と心の底から日本の医療システムに疑問を抱きつつも終了。

 
忘年会なのに18時までおつきあいいただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。あの患者さんの足は救われました。整形の先生がばっちり治してくださるようです。

ロータブレーター、CRTD、エキシマレーザー、なんで心臓外科が院内にないとダメなのでしょうか?愚痴っても仕方がないので症例を増やして心臓外科医と麻酔科医がきてくれるような循環器科・インターベンションセンターをつくっていくようにがんばります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

SPAMが増えています。特に外国語コメントのリンクはぜったに踏まないようにしてください。

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。