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2013/02/28

Prominentの進化 がんばれ日本!

末梢血管インターベンションを行っているDrのほとんどが使っているマイクロカテーテル。なかでも秀逸なものが、「東海メディカル」のProminentシリーズです。


現在のラインナップとして
1.Promienent:以前からあるものすいつき感と追従性のバランス重視
2.ProminentNEO:先端に現在の樹脂の中で最も固いものを採用。Cruiseとのマイクロナックルの相性が抜群。Anteriorでも非常によい。
3.ProminentRapter:0.018対応の大口径タイプだが、先端のTaperがよいので、従来のTransitなどにくらべても貫通性が強い
4.ProminentTCA:側副血行路アプローチを目的に改良された、先端がふにゃふにゃのもの。まがりくねった側副血行路にCruiseとともに追従し、抵抗なく、上がっていく。
5.ProminentBTA:先端1.6Frの部分がながく、ながい側副血行路にも対応。150cmと長いので、順行穿刺、4.5FrのParentPlusで、AnteriorのProminentNEOとランデブーに持ち込める
ほか、先週のJETでおしえていただいたのですが、Prominentは「貫通カテーテル」ではなく「一般型マイクロカテーテル」で償還をとっているため・・・なんと、冠動脈でもつかえる!というメリットがあります。
この数日間、2,5を併用した前から後からつんつんということを行いましたが、この中で、ProminentBTAとNEOの違いを大きく感じました。まず側副血行路(足関節のPerAからATAにぬける穿通枝)アプローチでつかったとき、CruiseにNEOは追従せず、BTAなら見事にOK。側副血行路をこえたら、NEXUSーPLXにかえてずっと上に上がっていくが最後抜けず・・・Chevarier30gTaperでも抜けず・・・
困った、Anteriorから、NEO+PL-Xでツンとしたところ、、見事に通過。その前にPLXのBare、BTAのせでも行かなかったものが、NEOで決まりました。なるほど、これが特性の違いかと。ちょっと触っただけでもまあ、堅さとほそさが違うのかな〜という程度でしたが、実際に入れてみると全く別物です。NEOは朝日インテックのCorsairに近いかもしれませんが、シャフトまで細いので、なんと、4.5Frに2本いれてランデブーが狙えます。
マイクロ2本では保険で査定されるかもしれませんが、なんとか査定官の温情にお願いしてTryしています。非常にいい成績です。BKA-PPIに対するシステムもAnteriorで徹底的に攻める4段ロケットに加え、続いてのオプションができてきました。
BKA3枝、一本でも多く開けよ!(開存成績をあげるために!)という札幌の大明神の確率論のもと、がんばろうと思います。基本3FrのParentですが、はじめてのCTOが1枝でもある場合にはもう一度4.5FrでProminent2本差しによるランデブーでの貫通とサイズアップになりました。
その一方で、強度の問題は否めません。ほそく、うすく、どこまでも、がコンセプトであり、奥まで突っ込んでしまって、透析の石灰化にトラップされると、一撃でちぎれそうです。これには本当に注意をしたいところです。

Prominentをつくった東海メディカルは「一人の患者さんのために」というポリシーで製品開発をされており、軽いフットワーク、素早い改良、きめこまかな意見聴取と現場訪問によるフィードバックがすばらしい会社です。IABPも駆動テスト、バルーンやシャフトの柔軟さかつ丈夫さは他社の追随を許さないものです。
がんばれ!日本の会社!「ものづくり東海!」SKEも応援しますが、ものづくり東海、日本を支えるためがんばってほしいです。(東海メディカル、朝日インテック)
私も日本の国税収入、医療費削減、国力アップのため、一臨床医としてがんばっていくことをあらためて思いました。

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