Amazonサーチ

2013/05/08

循環器科クルズス(5) 虚血性心疾患(2)


循環器科クルズス(5)  虚血性心疾患(2)心臓カテーテル検査の摘要明らかな心電図変化を伴った胸痛がある場合は緊急(あるいは準緊急)のカテーテル検査が必要である。あるいはカテーテル検査が行えない施設で患者をみた場合には速やかな転送が必要となってくる。また、心電図変化のない心筋梗塞(心内膜下梗塞、LCx部位の心筋梗塞)、あるいは無痛性心筋梗塞(糖尿病患者、65歳以上の患者では50%以上が胸痛を訴えないとされている)には注意を払う必要がある。非適用:うっ血性心不全を伴った場合、起座呼吸が見られる場合、腎不全(Cre2.5-)の場合には、それぞれ人工呼吸管理、透析を行う上で心臓カテーテル検査となる。特に、心不全を伴っている場合にPTCAを行ったとき一過性に悪くなる現象(再還流傷害)があるためRecentMIの場合においては特に慎重にカテーテル摘要を考える必要がある。一方で胸痛が持続している場合、明らかな発症タイミングがわかるAMI、不安定狭心症(安静時増悪型)においては緊急PCIの摘要となることが多い。心臓カテーテル検査を行うにあたって必要なこと緊急で行うということは基本的に緊急PCIが前提である。バファリン、パナルジン、プレタールは飲んでいることは必要。アプローチする血管があるか(左右とう骨、肘、鼠径某脈の良好な拍動、雑音のないこと)、腎機能、血中K値、脳梗塞のリスク有無(頚部動脈に雑音がないか)、アレルギーの有無、もともとの内服薬から想定される合併症について、と全身を診察した上で、本人ならびに家族へのリスクを含めた説明が必要である。最も、AMIの場合には「こういったリスクはあるが、CAGPCIを行わざるを得ない」的な説明をする。 PCIの摘要心不全がある、血圧がもともと低い(収縮期110未満が目安)ときにはあらかじめ人工呼吸器およびIABPを使用した上でCAGからPCIへリレーする。PCIを前提とした緊急CAGでは右冠動脈疾患を疑った場合には左から、左を疑えば右から撮影し、閉塞(狭窄)の形状、血栓の有無、側副血行路等から責任病変を同定し、PCIを行う。緊急のPCIは可能な限りシンプルに行うことを原則としている。場合によっては、急性期はPOBAあるいは血栓吸引のみとし、遠隔期に待機的PCIを行うこととする判断も行うよう心がけている。

0 件のコメント:

コメントを投稿

SPAMが増えています。特に外国語コメントのリンクはぜったに踏まないようにしてください。

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。