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2013/06/23

SCJ Workshop in Higashikaniに参加させていただきました

「日本のPCIをより細く、より低侵襲に」というコンセプトでつくられた研究会、Slender Club Japan。そのWorkshopが岐阜県可児市にある「東可児病院」で行われ昨年に引き続き参加させていただきました。
可児市は人口約15万、地方都市です。名古屋から60分、多治見から30分という立地条件、病床数、透析を有し、周囲に同規模の病院が存在する、ということは、済生会西条病院に非常によくにた環境です。
8年前に進智康部長が名古屋東徳州会から赴任され、お一人で立ち上げてこられました。医師が術者、直接介助に臨床工学士、カテーテル台操作を放射線技師、リファレンスや画像の切り替え、レポートなどは臨床工学技士というスタイルは「可児スタイル」と呼ばれるもので、いかにして医師が少ない環境で安全に、レベルの高いPCIができるか、ということを追求されています。私が現在の環境に移るにあたり、リファレンスとさせていただきました。また、看護師、臨床工学技士さんも以前このWorkshopに参加させていただきました。

(今回のDirector 進智康先生)


このワークショップのすごいところはコメディカルがプログラム作りから当日の運営まで率先的にされているところです。進先生の率いるチーム=可児軍団と称される所以です。

(臨床工学士の小林さんとバリィさん:片方は改造済)


途中では北九州市立八幡病院の原田敬先生による体表エコーも登場。「体表エコーって術者でこんなに違うんだ」というくらい、ピタッととまって動かない、血管の3層構造の断面がきっちり出る、ワイヤーの先端をとらえ続ける」というものを見せていただきました。被爆、造影剤を使わないこと、硬いワイヤー(30G、50Gなど)を使うとき、血管内に入っているか確認ができる、ということもあるというのがメリットです。ただ時間がかかるところは難点で、一気にSFA全体をうつしきることができるプローベがほしいものです。

3例目は春日部中央総合病院の安藤弘先生のSFA-POPのLongCTO。大変でした。私はエコーガイドが終わった後、原田先生と交代でセカンドに。
私のRoleは初日に行われたEVTのお手伝い。1例目は山本先生と鎖骨下動脈狭窄、2例目はIliac入口部の高度狭窄にLuminexx2本のショットガン。なんと、EVARをされまくっている小牧の川口先生と。さすがに位置決めもリリースタイミングも見事でした。いいものを見せていただきました。あ、もちろん、私はシースおさえ担当。
春日部の「表裏パン用足台」うしろからMedikitの22G サーフローを造影ガイドで刺し、Cruiseをいれて、PromoinentNEO60cmを。Slenderです。この方法だと、Veinを意識せずとも、AV-Fisturaなどはほとんど起こらないようです。ただ、穿刺の角度は気をつけねばならないようです。

もちろん、私の仕事は、、ええ。シース押さえです。毎度。

いわき共立病院の山本義人先生による、Yコネ内のインサーターランデブー。生食で中をきれいにすること、インサーターの後ろを指でおさえて、血液の逆流を防ぐと中が透明なままで保たれるのでピシっといれればいいというもの。すばらしい。
もうひとつ、山本先生からは、通常型シースのワイヤールーメン(0.035)の中に、0.018+0.021ワイヤー、0.014+0.025ワイヤーは入るということを教えていただきました。やまごしで細径が通ったものの、シースを交換せねばならない(デバイスの長さやバックアップの理由)とき、それぞれのラジフォーカスをいれることで、交換ができました。
通った後はランデブーポーズ。

あ・・こ・・・この・・・・組み合わせは

翌日はAM;斉藤先生のCTO、糖尿病のランチョンをはさみ、PMは枡谷・唐原・松陰・𠮷町と3名のSlender Club Japanが誇るエース登板。

𠮷町先生のサブは青木先生と伊藤隊長 介助、安定しています。

𠮷町先生の手技。非常に症例選択がよかったです。Educationalで、岐阜ハートセンターの松尾先生、いわきの山本先生によるIVUS、OCT、FFRについての解説、よかったです。

枡谷先生の手技には小林さんの横に当院のCE三木さんも登板。私はそのうしろでワイヤーやバルーンを受け取る係でした。
松尾先生と山本先生によるIVUS、OCTの解説という超豪華キャスト。奥はRTの坊主玉置さん

松陰先生が使用された、4FrGuide。高度屈曲の#1-2もうねうねと奥までいれて、「カバードシース」のように使用。IVUSは通らないため注意が必要。過去に診断がされている、Guiding径から推測が容易であれば、非常にシンプルな手技が可能であった。

山本先生のIliacPPIをサポートする小倉CE、川口先生、後ろは私と音羽先生。奥に時計台の小谷CE。EVARで鍛えぬかれた川口先生のショットガン位置決めは見事。

東可児カテ室のステンレス製バットは使いやすくて良い感じでした。これは特注品のようです。他のカテ室を見せていただくことで、自施設のパワーアップにも繋がります。
本当に東可児病院の皆様、ありがとうございました。青木先生が着任され、ますますパワーアップする可児軍団。負けないように西条もがんばります。

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