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2013/10/07

ワイヤーマイクロ3変化!

BKA-InterventionTipsの一つにワイヤーとマイクロの関係があります。下記のコラムはとあるパンフレットに書かせていただいたものの一部抜粋です。

まずほとんどが透析患者であり、狭小血管、退縮血管、さらに高度石灰化の三重苦であることが多い。そこで最も必要なのが、バックアップ力である。4.5Frあるいは3FrParentの中にCxi、マイクロカテーテル、ワイヤーを入れる「4段ロケット」法は既にスタンダードとなっているが、注意点も必要である。
3FrParent4FrCXiを入れた場合はガイディングシース側管からの造影が不可能である。しかし、4FrCXiYコネクターを装着し、マイクロカテーテルをQualiaとすることで、Cxi側管からの造影が可能となる。造影剤は300の濃度のものを1/2に希釈して5mlシリンジで打つのがBestである(10mlのシリンジでも可能である)
ワイヤーの先端形成もBKA-Intervention100例行うまでは悩むことが多かった。特に、ATAの近位部完全閉塞の場合は、まずPOP-ATAへの角度が90度であること、さらに、ATAに入った直後の閉塞が多く、そこが90度の屈曲点となっていることが多い。これはRCA#1CTOと同じ形状であるが、ATA入口をガイディングがダイレクトに選択することが不可能である、という条件の悪さが加わる。そこで、有用なのが、ソフトワイヤー(JokerPVやCruise)Judkins Curveに形成することである。冠動脈に比べて血管径が大きなことがポイントである。POPで4-5mm、ATAやPTAの近位で3mm、足関節でも2mm程度である。そのため、曲げをつけるところが冠動脈に比べて長くなる。
先端2mm60度、その先10mm45度として、全てをマイクロカテーテルから出すと、POP-TrunkからATAを選ぶに最適のカーブとなる。少しマイクロカテーテルから引き、先出しを8mmとするとPeronealTrunkからPTAを選択するのにちょうどよいカーブとなる。
さらに、先端を0.5-1mmしか出さない状態でマイクロカテーテルごと進めるとQualiaまたはProminentNEOの直進性により、BKAあるいはSFAの直線部分を貫通してくれる。足関節近くでPerAから側副血行路―足背動脈への選択を行う場合、Pedal ArchDorsal Archを選択していく場合には2mm60度の第1カーブを使えばよい。その際、マイクロカテーテルで第2カーブを覆ってしまうことにより余計な迷入も低減することができる。
マイクロカテーテルも冠動脈のものと違い、先端が硬い、直進性が強い、というものが主流である。また、ATA、PTA、PerAいずれも直線であるため、マイクロカテーテルにワイヤーをいれたStraight状態にし、さながら0.025のRadifocusのような使用法もテクニックとして使うことがある。

だまされたと思って、一度ためしてみていただければと思います。

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