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2014/07/03

QuickCrossを用いた4段ロケット2014

主にBKAに対するPPIで用いている多段ロケットですが新たなアイテムが搭乗しました。
3FParent55cmとQualiaはそのままですが、4FCXiをQuickCrossSupport35(アングル)にかえてみました。
さて、QuickCrossとは、アメリカのSpectraneticsが製造し、DVxが日本で輸入代理店をしている、貫通カテーテルで、014、018、035内腔、長さも多種、先端もアングルとストレート、ブレードもSupportとNormalというかなりのバリエーションを有しています。
さて、Feelingですが、今回はCLI(足底潰瘍、中指末梢潰瘍)を有するBKAの2枝CTOに対するPPIで使用。(DM HT HL CKDあり)透析患者さんではないもののエコー技師さん曰く「まあ、透析クラスの石灰化血管ですね」という状態の血管でした。
PTA-pedalArchは貫通に成功しましたが、ATAは最終的にMiddleで終了(受け皿がPoor、時間、造影剤の関係もあり)となりました。
さて結果です。
  1. 3Pとの相性は良好。CXiほど「ズルズル」滑って抜けてこないので、刺入部を押さえることが少なく、順行穿刺刺入部のところで血管損傷を生じるリスクは少ないか?
  2. CXiに比べて少し内腔が広い。Qualiaをいれて造影したときに、5mlのシリンジでビジパーク270の2倍希釈は「楽々」打てる。
  3. アングルはCXiよりも強く、くちばしは長い。ATAに入れるときは回しながら入れていく必要あり。その分、セレクトはかなりしやすかった。また、PerADistalから穿通枝を選んで、PTAのチャネルを探るときもセレクトはしやすかった。これはCXiとの最も大きな違いかもしれない。
  4. 先端はすこしバルキーなので、CXiよりは入りにくい。また、Qualiaとの段差は500系新幹線よりは700系に近い感じとなる。(その分、造影できる内腔がある)十分にQualiaと14ワイヤーを入れておく必要がある。
  5. 手元のシャフトは金属コイルをまきつけているだけあってかなり強い
と、かなりアメリカンな味付けのデバイスでした。(COOKもアメリカンですがそれ以上にアメリカンな感じ!?)
ちょっと段差があるか、スラントノーズかという違いを一番表現しやすいかと思いました。メリットデメリットはあると思います。(写真はJR東海、西日本公式サイトより)

ロケットに新たな選択肢ができたのはとてもいいことです。しばらく、つかってみて、CXiとQuickCross、それぞれのいいところをみていこうとおもいます。長いものがあるので、3P95または45P95などを使って山越でBKAのPPIをするときには使えるのではないかと思います。
QuickCrossはかれこれ4年前にAHHに行かせていただいたとき、初めて使い、ああ、これは面白いなあ、いいなあ、と思ったデバイスでした。そのようなものを輸入してくれたのは本当にありがたいと思っています。DVxに国内在庫はあるようです。

<注意あり。QuickCrossの14、18は35のSelectの中には入りません>(CXiは35の中に14のものが入りますが、ズルズル抜けて使い物になりませんでした)


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