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2015/02/12

第8回START-meeting テーマは「急性期から回復期・慢性期まで包括的に診る心臓」

昨年、大好評をいただいた岐阜大学の西垣先生による特別講演「もういちど見直そう!ACE阻害薬とβ遮断薬」をコアに、当院リハビリテーション科の山内正雄室長、内科の伊藤誠医長、病理部の植田センター長、による地域連携公開講座を開かせていただきました。
今回、田辺三菱製薬さんの御尽力です。

西条国際ホテルの大ホールです。さて、西垣先生。

今回の展示ブースは、カテーテル治療のハンズオンも。テルモ・カネカ・ボストン・日本ライフラインさんによるインターベンションデバイスの展示。 Philipsさんと高松帝酸さんからは、今回、初の在宅酸素用、酸素発生器も展示いただきました。

まずは伊藤先生。本当にACEiは咳の副作用があるのか?という当院の「生データ」。やはり4%程度で咳はありました。

座長は間口先生にお願いしています。西条市民病院の間口先生=愛南の神童。ライフワークとして、西条市民病院がリハビリテーション・予防医学の中心として西条市西部の人が集う空間にしたい、という強い情熱をもち、日常臨床に望んでくださっています。
西条市西部の患者さんは皆さん、西条市民病院に紹介させていただいています。また、間口先生からも精密検査、インターベンションが必要な患者さんを多数紹介いただいています。心から尊敬し申し上げます。

当院Flag-Ship第1弾はリハビリ山内先生。四国一のPTさん。急性期から回復期まで、とにかく「寝たきりをつくらない」リハビリ。安静は必要最小限、その中でも筋力低下予防、そして、ペットボトルを用いた500gのおもりによる筋トレなどのLectureもいただきました。


愛媛大学の元第1病理教授である植田センター長。心不全の心筋病理を、一斉に提示。いや、こうなって、心筋細胞の配列がくずれるのか、そして、動かなくなるのか、と納得

不肖私が、座長を・・

さて、西垣先生の登壇。さすがの切れ味。60分で240枚のスライド。
ACEiこそが心不全の治療薬。最強はコバシルだが、咳の副作用がどうしても問題。というわけで、最も咳の副作用がすくないタナトリルがBest。降圧剤であれば、ARBであるが、心不全治療薬には、ACEi、まさに咳の原因となるブラジキニンこそが、血管拡張作用をおこすものであるということをコアに、ACEiとARBの併用は意味がない、Kが上がらない限り、ACEiは出来るだけ増やしましょう!と熱いメッセージ。
β遮断薬では現在心不全に使うことが多いのは、アーチストとメインテート。アーチストはαβ。メインテートはPureβ。シンプルにいくならメインテートが使いやすい。また、血圧100、HR55あれば、0.625mgを2週間から4週間毎に増量し、増やせれば増やせるほど、心不全の予後はよくなるというお話でした。
それ以上に、「これはおかしい!(息切れ、浮腫、BNPの上昇傾向など)」という患者は2週間で診療すること、それでもあやしければ、入院治療や原因精査、これは我々への熱いメッセージでした。

このとおり、会場は満席で熱気につつまれていました


演者、座長の先生型、本当にありがとうございました。国際ホテルさんには、私がチョイスした、地元の日本酒を持ち込ませていただき、みんなで味わいました。今回は今治市の「山丹正宗」ANAファーストクラス国際線に選ばれた日本酒です。石鎚の緑ラベルにつづいて連続! いや、すっきり。あっという間に飲めてしまいました。 地元の素晴らしい者を「世界の先生方」に楽しんでいただけるのは本当にうれしい限りです

懇親会は花園さんでフグのフルコース。本当にありがとうございました。しかし、病理って大切ですね。医学の基礎、病院の医療レベルの基礎はまさに病理。植田先生に教えていただいたことが本当に多い、懇親会でもありました。
西垣先生、また、来年もよろしくお願いいたします。

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