自分が新型コロナウイルス感染症になったときの治療のお願い
カネコシンゴ42才 男性 体重75Kg eGFR 82 CCR123
会話可能な状態
1 オルベスコ200吸入(1回2吸入を1日2回)
2 フォイパン 600mg3x
3 ムコダイン1500mg3x→たぶんつかわない(4月23日追記)
4 ムコソルバン45mg1x
5 プラザキサ300mg2x→腎不全出現時にはリクシアナ30mg1x
6 パリエット10mg1x
7 オーグメンチン3T3x→グレースビット100mg1xまたはジスロマック3Day(4月23日追記)
8 ムコスタ3T3x
9 カロナール1500mg3xから3000mg3x
10 アビガンは初日3600mg2x、2日目以後2000mg1xを13日→つかわないかも(4月23日追記)
11 クロピドグレル75mg1x(4月23日追記 動脈血栓も伴っていることが判明したため)
11 クロピドグレル75mg1x(4月23日追記 動脈血栓も伴っていることが判明したため)
肺の浸潤影が増え始め、会話が難しくなってきたばあい 酸素6LでSpo2が93%以下、あるいはRR45回以上となったら鎮静して挿管をお願いします。
トリプルルーメンのCVCを左鎖骨下から、透析カテーテルを左鼠径から入れてください。(右鼠径はPCPS用、内頸静脈はV-VECMO返血用にシースのみ確保)
A ナファモスタット350mg+5%Glu500を20ml/h
(0.2mg/kg・Hr を持続注入)
B ヘパリン20000単位をNS500mlに溶解したものを20ml/hで持続注入(APTT70-100、ACT200-300)となるよう、溶解ヘパリンを3000単位/Day前後で調整)
C リコモジュリン28500IUを1日1回30分で注入
(12800IUx3VをNS100mlに希釈したもののうち75ml)
*腎不全がある場合は減量をお願いします。出血傾向は少々みられても輸血でお願いします。
D ユナシン4.5g+NS100mlを1日3回DIVまたはバクタ1T経口で予防投与
→クラビット点滴を1日1回(4月23日追記)
→クラビット点滴を1日1回(4月23日追記)
さらに悪くなったとき
I:PCPS(VV-ECMOでなくできれば右鼠径V-右鼠径Aで)、+CHDFをお願いします ACTが300前後でヘパリンコントロールをお願いします。
II:ステロイドパルスは原則不要と思っています。エラスポールはお願いします。アクテムラもお願いします。容量がわからないので治験容量をお願いします。
→アクテムラの治験Doseがわかりましたので次の記事に書きました(4月23日追記)
→アクテムラの治験Doseがわかりましたので次の記事に書きました(4月23日追記)
III:輸血は必要に応じて可能な限りお願いします
IV:14日経過しても改善がみられない場合はPCPS(ECMO)の回路交換は行わず、治療をあきらめてください。本来は病理解剖をお願いしたいのですがそれができない場合はそのまま焼却してください。葬式は不要です。
追記です。そのあと一週間たっていろいろ分かることが増えてきました。
返信削除7のオーグメンチンよりは、結核菌などにも対応できるニューキノロンのグレースビット、あるいは3日のんだら1週間きくジスロマックのほうが良さそうです。動脈血栓もあるようですので、プラビックス75mgも追加してもらうようにします。
また、去痰剤も1種類で良さそうです。また、ヘパリンはACTでなくAPTTです。ACTであれば150-200前後が必要そうです。
また、突然死の原因で、心筋症+不整脈もあると思いますが、深部静脈血栓症はその合併率の高さが既に論文で報告されており、肺塞栓がやはり考えやすいと思います。 肺塞栓は、「歩き始めたとき」「トイレに立ったとき」に足から肺につまって突然不整脈・死亡が多いもので、これまで上げられているNYや武漢、上野の動画(真実であれば)、の症状とも合致します。 コロナウイルスよりも心筋炎を起こしやすいウイルスはコクサッキーなどが知られています。ただ、アジスロマイシンはQTを延長し、不整脈を起こしやすいということもわかっているのでちょっと注意が必要です。
返信削除