Amazonサーチ

2016/09/20

落合正彦先生 2年目2回目の西条来院 四国初のLive−WS

昭和大学横浜市北部病院の落合正彦教授に「落合先生の考える 論理的 戦略的 CTO-PCI」を伝授いただきました。
CaseはRCA-CTO。個人情報保護の観点から、実際の症例のAngio画像を出せないのが非常に残念です。 Re-canalised(いわゆる Functional Total)なのか、それとも、Bridgeなのか、術前造影の解釈が極めて重要になるポイントです。パニング禁止、LADからの側副血行路を撮像するときの角度(RAO-Cranial、LAO-Cranial、RAOを中心に))を決めた上での撮像、そして中途半端な造影は決して許容せず、事前造影であれば「CTOを成功するための造影」が必須となるため、その時点から私の緊張はMAXでした。
到着後、私が血管撮影室で準備している間に、落合先生からの画像解釈、術前造影、アプローチと穿刺について合併症をふせぐための徹底的なマネージメントを講堂でLectureいただきました。(音声はインカムで講堂と血管撮影室をつなげています)4画面の同時中継で、操作はいつものように当院の桑原臨床工学技士主任です。「自分がみたい!」というところを遠隔操作してくださるので、毎回フレームワークが好評です。手術室に入ることなく操作できるため、被曝の防止、清潔環境の確保、患者さんの不安軽減が実現しています。

症例は手技時間として約30分で終了。両側7Fにもかかわらず、造影剤は130ml、Cranial・CaudalをかけたBiplaneで1000mGy。鮮やかでした。しかしそのなかに、GCの選択(小柄な女性の左はMach1のCLS3.0、右で近位に病変がある場合はHyperionのAL1、HyperionのGC先端は「つぶれることに意義がある・・などなど)、アプローチの選択、反対側アプローチを行うときのACTの重要性、RV-branchの解釈、SASUKEの使い方、ワイヤーはまずSionBlueで手前まで持ち込み、はじめXT-R(今回はこれで通過した)、無理ならG3など、落合先生のLectureどおりの内容を、TOPIC等で行われている通りの手技で行って下さいました。今回の大きな目的でした。論理と実践、そしてそれを生で見て感じて理解する、ということが実現できたと思っています。 
ライブは聴講するだけでは何の意味もありません。

あともう一点。落合先生も、手技をはじめる前に患者さんとご家族に挨拶。「紹介いただいたと思いますが、東京の落合です。一生懸命、精一杯、がんばらせていただきますので宜しくお願いします。苦しい、痛いなどございましたら、必ず、言葉で教えてください」 この一言は大きいです。前回、SCJの先生方も必ず「XX病院のYYです。何でも言ってくださいね」と声をかけられていました。

私は画像だし係

今回もCo-Directorを行って下さった愛媛労災病院の見上先生 来年1月のFPD新調おめでとうございます。






本州の榊原記念病院、香川の坂出市立病院、近隣では済生会松山病院、愛媛大学医学部付属病院から合計6名の先生方が来院され、手技を目の当たりにされました。教育目的のWSはこの人数と距離感がBestと感じました。

深夜勤務明けを利用して参加された、烏谷力看護師 彼が「初代 済生会西条病院 循環器科チーフナース」です。現在は病棟で鈴木・西原看護師とともに心不全加療の充実にむけたスタッフ教育を仕切って下さっています。

終了後の記念撮影 あっという間でしたが、自分的にはものすごく勉強になりました。多面的な考え方、「かもしれない」予測、「想定外」を極力少なくする=成功率を高め、患者さんの安全を確保するということを伝えていただきました。


スタッフとの記念撮影です。院内でWSを行っていただけると、地方の小さな病院で、出張ができない環境でも、世界トップレベルの知識と技術が学べます。そして、なにより患者さんが四国から出ることなく、難易度の高い治療対象であっても、短時間、低被曝で治療を受けられるということが大きなメリットです。  

「地元でうけられる世界トップレベルの治療を!」

Thank you For Prof. Ochiai and our staffs
Special thanks to Terumo Corporation