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2015/05/29

開設以来のペースメーカーとアブレーションの成績を開示します

目の前の患者さんの診療は最も大切な仕事ですが、それとともに、常に手技のブラッシュアップ、治療方針の検討を行うことも大切なことです。当院においては、手技に関するデータは臨床工学技師さんがデータベース管理を行ってくださっており、全ての手技について、1年に1回の見直しを行い、クリニカルパスや術前術後の検査・フォロー体制については2年に1回の見直しを行っています。
その上で、開設以来のデータを見直し、公開することで、チームの診療レベルの維持向上は勿論、皆様に当院での治療を選んでいただく一助にもなればと考えています。
今回、第9回のSTARTは不整脈がテーマ「START-Arrythmia2015」の副題をつけさせていただいております。私は血管内治療を主体としていますが、ペースメーカーも行っています。








ペースメーカーは間欠性跛行・重症下肢虚血にならび、患者さんから「楽になった」「治療して本当によかった」と感謝をいただくことが多い手技です。アブレーションも同様で今日の外来でも「いやあ、やってもらってよかったです。あのあと一回も発作がでていません。いつ動悸が来るかという恐怖がなくなって安心して生活できています」という言葉をいただきました。「不安」「抗血栓薬」からの解放をめざした不整脈治療を継続していこうと強く思いました。しかし、いずれの手技にも合併症のリスクは「ゼロ」にはなりません。適用を守り、患者さんとそのご家族から信用していただけない限り、行うことはできません。常に鍛錬と自己批判が必要だということも感じています。

2015/05/10

瓶ヶ森へ

愛媛県西条市を代表する山岳は東から「笹ヶ峰」「瓶ヶ森」「石鎚山」と1800から2000m級の山が連なります。石鎚ロープウェイができるまでは、笹ヶ峰が最もアクセスしやすく、ロープウェイ完成後も瓶ヶ森林道(現在のいの町道)ができるまでは瓶ヶ森だけは登山道を5時間ほどかけて登らねばならない山でありました。
「氷見二千石原」という隆起平原をクマザサが覆い尽くし、その所々にパインの木とそれが白骨化した「白骨樹」が点在、そこから眺める石鎚山は西条市民であれば誰もがカレンダーや版画で見たことがあると思います。
アクセスですが、西条市内から5分で加茂川橋分岐ー高知方面に。新寒風山トンネルを抜けてから、左へターン、寒風山方面へ。(西条側からの場合、一車線の旧道区間が長くなるため、高知側に抜けてからつづら折りのカーブを登ることをおすすめします)
寒風山のところから、瓶ヶ森方面に。トイレはここで済ませておかなければ23Kmありません。伊予富士の尾根を越えて瓶ヶ森駐車場までは約40分。軽トラか軽四で。マイクロバスや大きなハイエースが対面からきてしまうと、泣きそうになります。当然、離合箇所も少ないです。自転車も多いので、絶対にスピードは出さないように。
往路は早朝でしたので問題なく経過しましたが、復路は、県外ナンバーも多く、離合に難渋、さらに、出会い頭のバイクやプリウス(おそらく運転慣れしていない方でしょう)に恐怖を感じたことも何度もありました。

さて、先週は極めて厳しい崖道でしたが、今回は駐車場からハイキング気分で楽々、と高をくくっていました。山岳会か、白石小屋の方が、笹原の中にある登山道をきれいに整備してくださっています。感謝です。

さて、今日のカメラは、PENTAX645Z。前回の高瀑には私の生命の危険と体力の問題で休んでいていただいた、私の主砲です。ペンタックスはホワイトバランスやカラープロファイルが独特のものがあり、まだ慣れねばなりません。K-3と同じアルゴリズムですが、ライブビューでは、バリアングルモニターも使えるため、コケの写真などはすばらしいものがとれました。 レンズは全て旧FA645。ペンタックス倒産、645は出ない!という噂がでたとき、中野や新宿の中古カメラ店でたたき売りとなっていたときにそろえたものです。
いの町道「瓶ヶ森線」 夏のみ通行可能 ただ災害によりしばしば通行止めとなるため、必ずいの町(または山荘しらさ)のホームページで確認が必要。

ムソルグスキーの「展覧会の絵」が自然に浮かぶ朝日と四国山地

今年は少し早くGW最終日あたりがピークであったアケボノツツジ。ちょっとだけ残っていました。

このように崖にあります。伊予富士に多いです。

さて、瓶ヶ森駐車場について、一発目の撮影。どうです?この岩肌。瓶ヶ森は女性的な山、石鎚は男性的な山、とすぐ近くにある山にもかかわらず大きく性質が違います。

白骨樹のアップ

このように斜面の下は笹で、そこにもみの木が。

よく西条市のカレンダーでみる風景。氷見二千石原からの石鎚

かつては、もっとここの白骨樹はありましたが、風化により枝が折れ、さらに幹も朽ち、このようになってしまっています。

白骨樹から振り返ってみた瓶ヶ森(男山)

上に雲があったのでそれをいれてみました。少しずつ左側(瀬戸内海)から雲が湧いてきています。朝が霧でないばあい、この雲により昼前からは全く何も見えなくなるということが多いのです。

カメラで遊んでみました。モノクローム

MIYABI

クロスプロセス

四国山地と氷見二千石原

石鎚裏参道(土小屋ー鶴の子の頭ー石鎚ルート)

半月が沈みかけていました

こうしてモノクロームで写真が撮られていた時代もあったのでしょう

逆光は非常に難しい。むしろフレアやハロを入れるようにして構図をつくるべきか?

一緒に行った秘書さんもPENTAXで。

すこし下って、手前の尾根が大きく入るポジションに陣取りました。500m離れるだけでかなり印象が違います。

生の象徴であるパインの木

飛行機雲も着々とかわります

拡大してみるとこんな感じ、雲は少しずつあがってきています。もしや、雲海がとれるかもと期待しながら待ちます。(絶対に無理です)

手前に白石小屋の屋根がみえます。


第2キャンプ場から白石小屋と石鎚

さらに下るとこんな感じで、印象が変わります。森林限界の手前になります。

スギゴケを見つけましたので、マクロレンズで撮影

もういっちょ。雌花にピントを合わせています。

少しずつ雲がでてきていますが、雲海にはなりません

時間つぶしに、息を殺してスギゴケを撮影

待てども待てども雲は沸かず・・・

瓶ヶ森山頂が遠くに見えるところで待機・・・

あきらめてもうすこししたら咲くであろうミツルバツツジ(ドウダンツツジ?)とともに

もう一度二千石原の中央までもどります

飛行機雲と太陽と

空が近いです

この筋雲はもう秋!? まさか初夏です。 雲は増えてきました

ちょっとだけ、雲の上の石鎚山


いい空です

一気にけぶります。

石鎚に集まる雲を・・・

手前だけでなく、石鎚そのものが見えにくくなります。これではダメです。

あきらめて下山しました。駐車場まで戻ったとき、石鎚は完全に雲の中でした。

先週、高瀑の攻略にいい気分となっていた私たち。同様に朝5時集合で登山。前回よりも難易度も低く人も多いところ、ということで、勿論登山靴などは装備したものの、気持ちの緩みがありました。私は岩で滑り腰を強打、秘書さんは橋から水流のあとに落ちる、というアクシデントがありました。本当はそれがなければ瓶つぼ、まで行くところでしたが、やはりアクシデントが続いた場合、速やかに、名誉ある撤退を行うべき、というのが私のポリシーであり、現状維持に努めることとしました。

そして、私のポリシーに「複線化」「二重化」ということがあります。仕事においても、手術においても絶対に回避できる失敗、あるいはトラブルはあってはならないということのため、この大きな一眼レフが不調となっても、代替の仕事ができる機器(あるいは手技のバックアップ戦略)を準備しています。今回の相棒はSONYのRX100というデジカメです。病院のすぐ近くのケーズデンキで3万円で購入したものです。1インチというコンパクトにしては大きなセンサーにCarl-Zeissのレンズがついています。「おまかせプレミアムオート」でとればたいていの場合、完璧に写ってくれます。
ここから先がサブカメラの映像です。かなりきれいです。
同じ場所からのものをメインマシンと比較してみてください。こちらもいい色です。


手前右の岩が「子持権現」 直登の鎖があります。さすがに行ったことはありません。アケボノツツジが美しかったです。

後ろボケはさすがに厳しいですが、かなり近くまで寄ることができます。

片手で何かをつかみながら、という時には特にいい。が、手ぶれもする。

この空の青い感じはZeissです。

そして、このササの質感

パノラマビューその1

逆光撮影、ハイダイナミックレンジはさすがに厳しい


パノラマビューその2




撮ろうと思った瞬間にポケットから出して撮れるのは強い。雲が立ち上った瞬間に撮影。






山は美しい。今年、私のふるさと納税は、この町道の維持をしてください!と明記し、高知県いの町にさせていただきます。
愛媛国体で西条市は山岳競技の会場になっています。山岳競技施設の整備もいいのですが、高瀑、石鎚、瓶ヶ森、笹ヶ峰。神社のある石鎚はともかくほかの山小屋、登山路などは荒れ放題です。本来なぜ、西条が山岳競技の場所に選定されたか、ということに立ち返り、未来の子供達にもこの美しい自然とそれを楽しむことができる環境を残してあげたいと思います。