Amazonサーチ

2015/08/30

SCJ-Workshop 金沢循環器病院

久々の更新です。このブログは飛行機の待ち時間に書いていることがおおいのですが、CVIT以来、あまり乗ることがなかったためかと思われます。外来患者さんが増えてきたため出張そのものができなくなった、あるいは出張をTouch-And-goとしなければならなくなったため、時間的なものがかなり制約されてしまったため、あるいは出張が講演などの目的が多く、ラウンジでスライドの調整をしなければならなくなったことが増えたため、と思われます。いいことです。
新幹線の開業でにぎわう金沢で行われたSCJのWorkshop(共催:TRI-network Japan-china friendship meeting)に参加させていただきました。大きなアーチができていました。今回はANAのパックプランで予約したため、ANAホテルに宿泊することができました。普段とまることの多い、古く、狭く、かび臭い、あるいはエレベータの音がひどいホテルに泊まるのと、ちゃんとしたホテルにとまるのでは、朝の目覚めが違います。

金沢駅をのぞむ まっすぐ伸びるのは新幹線。このおかげでANAのパックプランが安くなっています。

金沢循環器病院 近くにJCHOなどもあり激戦区です。


斎藤先生、寺井先生と早朝から戦略カンファレンス。この1時間で学ぶことはものすごく多い。ライブのみに参加するのではなく、ワークショップではこの術前診断の検討、戦略のディスカッションをSuper-Operatorや実施病院の先生と打ち合わせをすることが最も勉強になります。ここがきまれば後は、術者にいかにして迷惑をかけないようにするか、患者さんの状態やモニターをみていくかということが助手の仕事の全てとなります。

Opening-remarksは斉藤滋先生(湘南鎌倉総合病院)

吉町先生をはじめ関係者の皆様 写真ありがとうございます。 術者は透視画像を、そのとき助手は透視画像をみつつ、モニター波形などをみています。

こちらは術者がおそらくワイヤーを曲げているところ。そこをチラ見しながら、そのあしもとがわで次の道具の準備をしています。 これは当院で僕の助手をしてくれている烏谷・鈴木・西原看護師から教えていただいたことで、それから自分がAwayで助手をさせていただくとき、常にその心がけを持つようにしています。男性の看護師さんは往々にして本当に患者さん、あるいは「人」に優しい方が多く、もっともっと医療現場で、リーダーとしてのの活躍が望まれると思います。

RCA#1から#3までのSuper-Long-CTO。しかもSecond-Attemptで途中にCTで石灰化も点在する病変でしたが、Septalを通したRetrogradeアプローチであっという間に貫通。何が凄いかというと、どこにワイヤーを持って行こう、としたとき、そこに必ずワイヤーがいく手技そのものもですが、どのマイクロカテーテルをどこで使い、どこで何に交換する、ということ、どのバルーンをどこで使うというところに1分の迷いも、躊躇もないことです。普通の「中級ー上級」オペレータが施行しても成功しない、あるいは時間・造影剤・被爆がかなり増えるところをLegendと称される先生方はB2病変程度の時間と侵襲で行われます。

金沢循環器病院では、エキシマレーザーも。ISRに対して、プラークの蒸散は非常に有効だと感じました。出力は最大がやっぱりいいですね。以前留置されたステントの外でも一部蒸散させられるのではないかというDiscussion、勉強になりました。レーザーもロータも施設基準などというものがある意味がわかりません。術者ライセンスにするべきです。

患者さんの入れ替えの合間にCEの山本さん。若きチーフは、一人でポリグラフ操作、伝票作成、道具だしをこなされます 丸一日本当にお疲れ様でした。

レーザーや ああレーザーや レーザーや  ほしい。本当に欲しい。

自戒のSCJ総会は神戸で4月8日から10日。 高橋院長が主幹です。

中国の先生型からのプレゼンテーションもありました。今回日中、となっているため、会場では公用語が英語でした。となりに日本人で海外でも活躍されていらっしゃる先生が沢山いらっしゃるため、コメントのときにたくさん助けていただきました。こうやって海外にむけてトレーニングするのも一つの機会だと思ってがんばりました。

小樽の高川先生 基本シースレス3Fですから・・・ 本当にすごいです。。

斎藤先生、松陰先生のライブの座長は高橋院長。絶妙なタイミングの振りとコメンテータ選択は毎回勉強になります。

金沢循環器病院の名村CEOの後締めで終了。この病院が一体感があり、患者さんにもスタッフにもホスピタリティーが高いのはこの方がCoreとなり取り組まれているからだと思いました。トップは本当に大切だと思います。

2015/08/07

2015年体験学習会(西条市医師会向けの地域連携講演会)

今年も体験学習会という「病院でどんな医療をおこなっているか、地域の先生方にしっていただこう」という会で循環器科の紹介をさせていただきました。これまで虚血、ASO、不整脈ととりあえず一通りさせていただきましたので今回は、深部静脈血栓症に肺塞栓の話としました。当院では、適用症例にはCDTも積極的に行っています。もう一度循環器学会のガイドラインを読み返し、診断、適用のところから具体的な症例、当院での成績もまとめて紹介させていただきました。10分という時間制限が非常に厳しく、78枚のプレゼンテーションは大変でした。
まずは院長の挨拶で開始

整形外科の白形副院長からセメントを使わない大腿骨の手術の紹介


私はDVT-PEにCDTのお話を少々


新たに赴任された長櫓センター長(愛媛大学医学部麻酔科 前教授)からペインクリニックと痛みのコントロールの紹介

病院三役

帯状疱疹後の痛みは大変です。僕も一度かかったと、疲れるとすぐに再燃します。痛いのでボルタレンが必須です。

外科に赴任した波多野先生からの症例報告に

第3内科からのローテートでがんばってくれている内科の岩村先生の発表。中規模病院の場合「全内科研修」ができるので、彼は専門とする消化器というよりも、市中肺炎、脳梗塞、心不全、貧血の精査、神経疾患(ウェルニッケ脳症など)などの疾患を積極的に診療してくれています。自分自身も3年目の前半までは自分が循環器科をするために、その周囲の診療科をローテートさせていただいた経験から、彼の試みは素晴らしいと思いますし、病院のスタッフ全体でバックアップしています。

PEGに関する演題で、そこでは、地域というよりも全国区の村上記念病院、村上院長からの質疑応答もいただきました。

内科の演題に関して補足は大森統括部長が行い無事終了となりました。

開業医さんでもこのような研究会に来院される先生方の顔ぶれはきまってきているように感じます。臨床は日進月歩であり、患者さんはあやまっていることも多々ありますがインターネットやテレビで知識を得てから来院されます。日常の臨床に疲弊されていることは重々承知ですが、ちょっと病院での公開講演会にも顔をだしていただけると、得ていただくことも有るのではないかと思います。ちなみに私は昨年、西条中央病院と村上記念病院の体験学習会に顔をださせていただきましたが、やはりお名前だけと顔や診療内容、スタイルを知った上で、紹介状を作成するのでは全然違います。


2015/08/01

CVIT2015@福岡 ヤフオクドーム

今年もCVIT総会の季節でした。この最近、経費節減と規模縮小という流れで最も大きな学会であっても見た目すら残念な感じとなっていたところで、一石を投じてくださいました。国際学会のように「家族で、みんなで学会場に来て楽しみましょう」というコンセプトははじめてのものでした。生まれて初めてセグウェイの実物を見て、乗りました。

会場の前で集合写真 今回は烏谷力看護師がシンポジスト。青野拓也臨床検査技師がふつうのポスター発表でした。鈴木看護師は次回にむけてのネタ集めと看護発表の動向さぐり。やはり自分自身に発表があると、どんなにふつう、の発表でも発表直前まで落ち着かずゆっくりと聴講したりポスターをみたりできない、というのはありますね。。

医療安全・倫理講習会もちょうこうしました

シンポジスト烏谷力氏 どうやってCLIに対するPPIのときに不穏を防ぐか? 答えはミルクにASVなのです。

青野さんは普通に発表していました。風邪で絶不調のなか、7分間、咳なしでよく耐えてくれました。

スタジアムでの発表はものすごく気持ちがよかったです。九州組の先生方はユニフォームで。これもよかったです。


私が発表のところの座長は千葉大学の藤本先生。しぶい。

帰りの飛行機の待ち時間に次の講演のスライド作り。時間は一秒たりとも無駄にしません。

で、私の発表は「英語」ということで一緒にこられた方々は、「英語でしょ?自分たちが興味あるところ聴いてきますわ」と、「誰一人」聴きに来てくださらず。当院CEさんの後輩に当たる方が写真をとって送ってくださいました。感謝です。
こんな感じでとってもきもちよかったです。指向性スピーカーにより、隣のノイズもなし。神戸国際会議場のプレハブ小屋よりずっとよかったです。