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2020/05/21

武漢ウイルスからの再開はどうする?

換気 日光 手洗いうがい 体調管理の徹底
感染者数の報告も減ってきました。経済的影響はかなり大きくなってきました。心配なのは子ども達です。この半年間の教育の滞りをどう是正してあげらばよいのか。国家の将来を考える上でその子ども達やその親の世代のことをは第一に優先して考え、対策するべきでしょう。これは政治家・官僚の仕事です。あくまで私の願いとして、まず第一にに書かせていただきました。
さあ、このコロナウイルスとの共生をどうするべきでしょうか。岩田健太郎先生が述べたとおり「このウイルスは少ない数ならたいしたことはないが一旦感染者数が爆発すると手がつけられなくなる、そして感染力もそこそこあるものの、死亡率はそこまで高くないいため伝搬し生き残りつづけるとんでもなく素性の悪いウイルス」という言葉は必ず頭に置いておくべきでしょう。
共生 すべからく人間社会もその概念が必要だと思います。コロナと共生するにはワクチンの開発か選択的治療薬(抗ウイルス効果)が理想的ですが、そこにはまだ時間がかかる以上、重症化対策の治療についての忖度なき指針がまず必要です。加えて、特に高齢者が罹患した場合に投入できる・投入すべき医療資源が限られ、それが一つの寿命の契機となることを社会的常識すなわち、価値観として国民が理解し、受け容れることだと思います。
重症度に応じた医療機関のトリアージシステムが運用されはじめ、疫学、対処療法がある程度判明し、情けないことはあるもの中国からの診療材料が届き始めたことで、若年・壮年者および医療従事者が罹患した場合の重症化対策については一部ですが目処も立ってきているはずです。IL-6阻害薬のアクテムラ、そして抗血栓療法、抗血小板療法と二次感染の予防が鍵に成るはずです。長い道のりでした。ただ、その後の血栓性疾患再発については十分に注意を払う必要がありそこが解決しない限りは完全ではないでしょう。「油断をしてはいけない」という次元ではなく「緊張感をもって対応するべき」状況であることは皆が認識すべきです。
この認識を持った上で、自粛により社会的損失がおおきなところ=教育・医療・福祉・一般的な外食や旅行は手洗い、うがい、マスクと体調管理を遵守した上で再開。そうでないところは必要に応じて。一方で、あまりメディアは指摘しませんが、血栓性素因を増悪させる肥満、喫煙、経口避妊薬については声を大きくして糾弾すべきでしょう。前二者は多数の症例報告が得られています。経口避妊薬については明らかなデータ報告をまだ見つけることできていませんが、少なくとも、循環器内科医であればどの学年であっても経口避妊薬による深部静脈血栓症や肺塞栓の診療経験はあるはずです。
環境因子として、「三密」をつくる「接待型飲食店」および、これまでにクラスターとなった武道、合唱、ジムについては、コロナウイルスを滅菌させる手段=人体に無害なUV照射、十分な空気清浄システム(具体的になUV・オゾン・次亜塩素酸+電気集塵機+HEPAフィルターシステム)が確立するまでは再開させるべきではないと思います。もちろん、このシステムは行政・教育・医療機関にはすべからく、この機会に導入しておくべきインフラと考えます。インフルエンザ、ノロウイルスなどにも間違いなく効果があると思います。この数年どれだけの施設がインフルエンザの院内感染に悩まされてきたか、挙げればきりがありません。そして本当に恐ろしい高病原性鳥インフルエンザのヒト感染対策にもなります。
自分がこのウイルス感染者数がこの数週間落ち着いてきた理由として
1:季節がよくなり換気が行われるようになった
2:紫外線が強くなり日光が当たる環境でのウイルス伝搬が抑制された
3:市民が手洗い、うがいというこれまででも行っておくべきであったプリコーションをRoutineとして行い始めた
4:とくに田舎では村八分という社会監視システムがあるため感染リスクがある行動を慎んだ
を挙げたいとおもいます。従って、梅雨や夏で換気ができなくなる状態、あるいは紫外線が低下する状態ではどうなるか心配です。加えて災害が起きた場合の避難所(特にトイレは危険でしょう)でのクラスターを抑制することはまず難しいと思います。
根拠をもった対策と再開、そして次なる疫病(災害)への備え。これこそがこの武漢ウイルスで犠牲になった方々に対する我々の誠意になると思います。
疫病はこれからもまだまだアリ続ける、この考えも必要でしょう。

2020/05/13

Lancetからもコロナの血栓症についての議論

血栓止血学会のSNSでLancetが紹介されていました

Coagulation abnormalities and thrombosis in patients with COVID-19
*Marcel Levi, Jecko Thachil, Toshiaki Iba, Jerrold H Levy
marcel.levi@nhs.net
Cardiometabolic Programme, National Institute for Health Research University College London Hospitals (UCLH) Biomedical Research Centre, London, UK (ML); Department of Medicine, UCLH National Health Service Foundation Trust, London, NW1 2PG, UK (ML); Department of Haematology, Manchester Royal Infirmary, Manchester, UK (JT); Department of Emergency and Disaster Medicine, Jutendo University Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan (TI); and Department of Anesthesiology, Critical Care, and Surgery, Duke University School of Medicine, Durham, NC, USA (JHL)

Panel: Management of coagulopathy in patients with severe COVID-19
Diagnostic approach
• Repeated (every 2–3 days) assessment of:
  • D-dimer
  • Prothrombin time
  • Platelet counts
    Therapeutic management
  • Subcutaneous low molecular weight heparin for all patients hospitalised
  • Consider venous thromboembolism in patients with rapid respiratory deterioration and high D-dimer concentrations
    • Do CT angiography or ultrasound of the venous
      system of the lower extremities
    • If diagnostic testing is not possible and there are no
      bleeding risk factors, consider therapeutic
      anticoagulation
  • Other interventions (such as plasma exchange, or
    administration of other anticoagulants or anti- inflammatory drugs) are experimental and should be considered in a clinical trial setting only
2
www.thelancet.com/haematology Published online May 11, 2020 https://doi.org/10.1016/S2352-3026(20)30145-9

どこにもPCR、抗原抗体検査については書かれていません。CTとって凝固指標をみて、抗血栓両方をやれ。と書いてます。もちろん、あくまで対処療法と重症化指標から見るその予防という観点ですから抗ウイルス薬、IL-6阻害薬、抗サイトカイン治療については触れられていません。血漿交換については下の通り。まあ、TTPでも行います。
Other anticoagulant modalities have not yet been systematically studied in patients with COVID-19 and cannot be advocated at this point. Plasma exchange could be helpful as a treatment of thrombotic microangiopathy by delivering high volumes of plasma, replenishing missing factors (eg, ADAMTS-13 or complement proteins) and removing excess inflam- matory mediators; however, this treatment needs to be further evaluated in a controlled trial setting.


https://www.thelancet.com/action/showPdf?pii=S2352-3026%2820%2930145-9&fbclid=IwAR2zY8g4eDVQmd_uAnBgPSJFe3_gQxXp8Eu9Y8ErOoVtTA-3936nX4jdbgE

2020/05/07

アクテムラの前にはじめからケアラムも使いたい。

こんな文献を発見
確かに抗リウマチ薬のケアラムはサイトカイン抑制剤。
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200424_5.pdf

関節リウマチでイグラチモドを内服中に 新型コロナウイルス感染症に罹患し、シクレソニドの吸入を行い 症状が軽快した後もウイルス排泄が遷延した 
1)東北大学大学院医学系研究科総合感染症学分野
2)東北大学大学院医学系研究科感染制御インテリジェンスネットワーク寄附講座
3)東北大学病院感染管理室 4)仙台画像検診クリニック
馬場 啓聡 1,2) 清家 一生1) 佐藤由紀夫1,4) 金森 肇 1,2,3)菅谷(新妻)郁未1) 徳田 浩一1,2,3) 大島 謙吾 1,2) 武井健太郎1) 青柳 哲史1,2)

結語 関節リウマチでイグラチモド内服中に COVID-19
に罹患した症例に対し、シクレソニドを投与し臨床経 過は良好であったが、症状消失後もウイルス排泄が長 期に及んだ一例を経験した。COVID-19 罹患後の DMARDs の投与法、シクレソニドの COVID-19 に対 する治療効果、更に DMARDs やシクレソニドがウイ ルス排泄に与える影響などいずれも現時点で不明な 点が多く、今後更なる検討が必要と思われた。


こういう論文がFreeで上がっている感染症学会はありがたいです。



2020年5月1日版 COVID-19に自分がかかったときの治療お願い

カネコシンゴ42才 男性 体重75Kg eGFR 82  CCR123

会話可能な状態
1 オルベスコ200吸入(12吸入を12回)
2 フォイパン 600mg3x
3 ストロメクトール15mg1x これは1回内服のみ
4 ムコソルバン45mg1x
5 ケアラム 50mg2x
6 リクシアナ60mg1x(腎不全のときはエリキュース10mg2x)
7 パリエット10mg1x
8 グレースビット100mg1x
9 ムコスタ3T3x
10 カロナール1500mg3xから3000mg3x
11 クロピドグレル75mg1x(4月23日追記 動脈血栓も伴っていることが判明したため)

肺の浸潤影が増え始め、会話が難しくなってきたばあい 酸素6LSpo293%以下、あるいはRR45回以上となったら鎮静して挿管をお願いします。
トリプルルーメンのCVCを左鎖骨下から、透析カテーテルを左鼠径から入れてください。(右鼠径はPCPS用、内頸静脈はV-VECMO返血用にシースのみ確保)
A ナファモスタット350mg5Glu50020ml/h
0.2mg/kgHr を持続注入) 
B ヘパリン20000単位をNS500mlに溶解したものを20ml/hで持続注入(APTT70-100、ACT200-300)となるよう、溶解ヘパリンを3000単位/Day前後で調整)
C リコモジュリン28500IU1130分で注入
12800IUx3VNS100mlに希釈したもののうち75ml
*腎不全がある場合は減量をお願いします。出血傾向は少々みられても輸血でお願いします。
D クラビット点滴を1日1回
E アクテムラ600mgを12時間毎
F エラスポール360mgを生食250mlに溶解したものを24時間持続


さらに悪くなったとき

IPCPSVV-ECMOでなくできれば右鼠径V-右鼠径Aで)、+CHDFをお願いします ACT300前後でヘパリンコントロールをお願いします。
II:ステロイドパルスは原則不要と思っています。
III:輸血は必要に応じて可能な限りお願いします


IV14日経過しても改善がみられない場合はPCPSECMO)の回路交換は行わず、治療をあきらめてください。本来は病理解剖をお願いしたいのですがそれができない場合はそのまま焼却してください。葬式は不要です。

すごいぞイベルメクチン!疥癬治療量よりも少ない量の1回内服でここまで効く? あとは緑茶。

特効薬も重症化する患者さんの疫学データもワクチンも、医療ソリューションも不十分な状態ですが、対症療法(抗血栓・血管炎・IL-6)ができはじめたこと、なにより経済が極めて危険な状態となったこと、欧米がロックダウン解除の方向に動き出していることから日本でもその方向になるのかなあと、思い始めています。いや、ファバラビル(アビガン)・レムデシビルは本当に効くのか??とかなり疑心暗鬼です。特に前者はDoseもかなり多く副作用も怖いです。

3月に少し話題になったイベルメクチン。自分の場合は体重75Kgなので疥癬の治療量だと15mg(5粒)だが12mg(4粒)でよさそうです。古い疥癬の治療薬なので一粒671円すなわち3000円弱。パチンコのパッキー1枚で3人が救われる薬価です。これもMade In Japanなのですね。アビガン、レムデシビルが話題になっていますが、正直「おおっ!すばらしい特効薬」というデータはまだありません。こちらにももう少し注目していこうと思います。


The FDA-approved drug ivermectin inhibits the replication of SARS-CoV-2 in vitro

Although several clinical trials are now underway to test possible therapies, the worldwide response to the COVID-19 outbreak has been largely limited to monitoring/containment. We report here that Ivermectin, an FDA-approved anti-parasitic previously shown to have broad-spectrum anti-viral activity in vitro, is an inhibitor of the causative virus (SARS-CoV-2), with a single addition to Vero-hSLAM cells 2 h post infection with SARS-CoV-2 able to effect ~5000-fold reduction in viral RNA at 48 h. Ivermectin therefore warrants further investigation for possible benefits in humans.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166354220302011?fbclid=IwAR3xCGsfnZOFSXzHWYnu2PrS-aGzl9HXIr9oCzVlpJORgiMlO5d424hE-o4


ついに臨床データもでてきました。疥癬の治療量よりも少ないDose(疥癬は200μg・Kg だが、こちらは150μg・Kg)でしっかり効いています。

Usefulness of Ivermectin in COVID-19 Illness 

Amit Patel  Date Written: April 19, 2020


https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3580524&fbclid=IwAR0R0ELpAYXgDtu0mJgEmgmcl0ckuNblHNutM409HlT9NkB93bX5emdj4os


Abstract
Importance: There is no established anti-viral therapy for treating COVID-19 illness.
Objective: To study the usefulness of Ivermectin, an antimicrobial therapy, in COVID-19 outcomes.
Design: An international, multicenter, observational propensity-score matched case-controlled study using prospectively collected data on patients diagnosed with COVID-19 between January 1, 2020 and March 31, 2020.
Setting: An international multi- institutional deidentified healthcare outcomes database.
Participants: Hospitalized patients diagnosed with COVID-19 determined by presence of a positive laboratory finding confirming SARS-CoV-2 infection.
Exposure: Ivermectin (150mcg/Kg) administered once compared with COVID-19 patients receiving medical therapy without ivermectin.
Main Outcome: The principal outcome was to assess the association of ivermectin administration with survival in COVID-19.
Results: The cohort (including 704 ivermectin treated and 704 controls) was derived from 169 hospitals across 3 continents with COVID-19 illness. The patients were matched for age, sex, race or ethnicity, comorbidities and a illness severity score (qSOFA). Of those requiring mechanical ventilation fewer patients died in the ivermectin group (7.3% versus 21.3%) and overall death rates were lower with ivermectin (1.4% versus 8.5%; HR 0.20 CI 95% 0.11-0.37, p<0.0001).

Conclusions and Relevance: The administration of ivermectin during COVID-19 illness in hospitalized patients is associated with a lower mortality and hospital length of stay. These findings require confirmation in randomized controlled trials.


そして、残念ながらレムデシビルは、こんなデータも。緑茶カテキンに大敗。
Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies
Mohammad Faheem Khan, Mohsin Ali Khan, Zaw Ali Khan, Tanveer Ahamad, Waseem Ahmad Ansari
DOI:
LICENSE:
This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License. Read Full License

Abstract
Recently, a new and fatal strain of coronavirus named as SARS-CoV-2 (Disease: COVID-19) appeared in Wuhan, China in December of 2019. Due to its fast growing human to human transmission and confirmed cases in nearly every country, it has been declared as pandemic by World Health Organisation (WHO) on 11 March 2020. Till now, there is no therapy such as vaccines and specific therapeutic agents available globally. Inspite of this, some protease inhibitors and antiviral agents namely lopinavir, ritonavir, remdisivir and chloroquine are under investigation and also implemented in several countries as therapeutic agents for the treatment of COVID-19. Seeing the health crisis across the world, it was our aim to find out a suitable drug candidate which could target SARS-CoV-2. For this purpose, molecular docking of 7 proteinsof SARS-CoV-2 was done with 18active constituents that have previously been reported to be antiviral or anti-SARS-CoV agents. The docking results of these 18 compounds were compared with 2 FDA approved drugs that have are currently being used in COVID 19, namely Remdesivir and Chloroquine. Our result revealed that among all, epigallocatechin gallate (EGCG), a major constituent of green tea, is the lead compound that could fit well into the binding sites of docked proteins of SARS-CoV-2. EGCG showed very strong molecular interactions with binding energies -9.30, -8.66, -8.38, -7.57, -7.26, -6.99 and -4.90 kcal/mole for6y2e, 6vw1, 6vww, 6lxt,6vsb, 6lu7 and 6lvnproteins of SARS-CoV-2, respectively.Therefore, EGCG as per our results, should be explored as a drug candidate for the treatment of COVID-19.



このTable3の威力に驚き。まあ、もちろん鰯の頭も信心からという言葉もありますが、ワクチンも特効薬も重症化する対象者の疫学もはっきりしない以上、すぐできて副作用がないことはやるべきだと思っています。


2020/05/03

今日のamazonセール AnkerのバッテリとPD対応USB-Cが初登場

自分も使っているAnkerのPD対応USB-Cが2ポートの60Wモデル
当直、出張どこでも使えて便利。発売したとき4000円で買ったのに、3300円。持っているので買い増しはしないが、はじめてセールになっている。(これまでは低出力モデルのみ)

HHKBのProfessional BluetoothでもUSB-Bでも接続できるモデル
22500円。 最新はUSB-Cなのでちょっとどうかなとおもうが、普通3万するのが22500円なら上出来か。腱鞘炎予防にはとってもいいキーボード。10キーなしには要注意。自分はProfessional2を使っています

AnkerのPD・USB-C入出力対応10000対応のモバイルバッテリ
ようやく、初めてこのセールに登場。これまではUSB-B対応だったり、もっと小さなモデルしかなかったので1個を使い回ししてました。これはものすごくいいので1個買い増しします。iPhoneを充電したらその凄さがすぐわかる。さらに、このモバイルバッテリへの充電速度も ものすごく速い ので10000で十分。 4000円が3300円。 購入。

BOSCHの最高の18V充電式インパクトドライバー
実家にあるボッシュのすごいやつ。ポストをA4ファイル対応にかえようとしたとき、自分の持っていた3.6Vの小型ドライバでは小さなものも含めて穴が開けられず。友人に借りたMakitaの10.8Vでもあかず。これを借りたら一発。やはり18Vはすごいはホームセンターで6万ほどしていたので高くて見送っていた。36000円。実家になかったら買う。

なだらかマクラ
これは病院で使いたい。心不全の患者さんに緊急でカテーテルをするときに、今は一生懸命タオルケットなどでこの傾斜をつくっているがこれがあればいけるのではないか。もちろん防水ビニールで完全防護で感染対策して使う。