Amazonサーチ

2018/02/03

落合先生にPCIを行っていただきました

今年も、昭和大学横浜市北部病院の落合正彦教授が来院してくださり、難易度の高い慢性完全閉塞病変のカテーテル治療を行っていただきました。
当院の血管撮影装置は、冠動脈治療(PCI)と末梢血管治療(EVT)両方を1台の機械で行うため、GE社製の大型パネル機となっているため、冠動脈治療には角度の制限、放射線量が問題となります。その環境下においても、3回目のご来院、右冠動脈ごく近位部、さらに屈曲石灰化という病変を
1:手技時間150分
2:造影剤使用量250ml
3:総照射線量1000mGy
という条件で治療していただきました。とにかく、一つ一つの手技、周囲への指示が論理的かつ普遍的であり、30分毎のACT測定と必要なヘパリンの追加、血圧、造影剤量、被ばく量を常に確認されていました。
STARTという200人規模の大きなライブデモンストレーションではなく、それぞれの施設のトップオペレータのみ、人数限定で参加していただく極めてハイレベルなワークショップ形式をとらせていただき、愛媛労災病院の見上部長、住友別子病院の梶谷部長、市立宇和島病院の大島部長、宇治徳州会病院の松岡部長が間近でその手技を御自身のものとされていました。落合先生は手技そのものも素晴らしいですが、一つ一つの判断、動作が全て根拠と確信に基づくため「次に自分ができる」よう教育してくださるのがさらに素晴らしいところです。
看護師さんが手洗いセットも完璧に準備。

PCI終了後の集合写真 今回もセカンドは西原看護師

当院の血管撮影室では、4台のマルチアングルカメラとインターカムを用いて、病院の講堂に中継が可能なシステムを作っています。患者さん同意のもと、病棟のスタッフや地域のメーカー関係者の方々にもこの治療手技を解説とともにお届けし、地域全体での冠動脈治療(あるいは末梢動脈治療や不整脈のカテーテルアブレーション)の技術と知識の向上を目指しています。臨床工学技士さんのカメラワークは毎回好評で、落合先生の流れるような指さばき、画面上のワイヤーの血管選択からサーフィンまで、「みたいところをみせる」中継を行ってくださっています。
深夜勤務明けで一睡もしていない看護師さんたちも勉強して帰られていました。(写真は前日のチェック時のものです)

午後からは特別養護老人ホームの地域交流センターで、本日の症例の細かな解説、昨年落合先生が行われたなかで最も大変だった症例、参加者それぞれの施設で難渋した症例、これから難渋が予測される症例について3時間のDiscussionとLectureをいただきました。 非常に、非常に、濃い1日であったと思います。

患者さんには「地元で受けられる最高の専門治療」
先生方には「すぐ近くで学べる最高の専門治療」
スタッフには「自施設で学べる最高の専門治療」

実現できた1日だったと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

SPAMが増えています。特に外国語コメントのリンクはぜったに踏まないようにしてください。

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。