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2015/05/10

瓶ヶ森へ

愛媛県西条市を代表する山岳は東から「笹ヶ峰」「瓶ヶ森」「石鎚山」と1800から2000m級の山が連なります。石鎚ロープウェイができるまでは、笹ヶ峰が最もアクセスしやすく、ロープウェイ完成後も瓶ヶ森林道(現在のいの町道)ができるまでは瓶ヶ森だけは登山道を5時間ほどかけて登らねばならない山でありました。
「氷見二千石原」という隆起平原をクマザサが覆い尽くし、その所々にパインの木とそれが白骨化した「白骨樹」が点在、そこから眺める石鎚山は西条市民であれば誰もがカレンダーや版画で見たことがあると思います。
アクセスですが、西条市内から5分で加茂川橋分岐ー高知方面に。新寒風山トンネルを抜けてから、左へターン、寒風山方面へ。(西条側からの場合、一車線の旧道区間が長くなるため、高知側に抜けてからつづら折りのカーブを登ることをおすすめします)
寒風山のところから、瓶ヶ森方面に。トイレはここで済ませておかなければ23Kmありません。伊予富士の尾根を越えて瓶ヶ森駐車場までは約40分。軽トラか軽四で。マイクロバスや大きなハイエースが対面からきてしまうと、泣きそうになります。当然、離合箇所も少ないです。自転車も多いので、絶対にスピードは出さないように。
往路は早朝でしたので問題なく経過しましたが、復路は、県外ナンバーも多く、離合に難渋、さらに、出会い頭のバイクやプリウス(おそらく運転慣れしていない方でしょう)に恐怖を感じたことも何度もありました。

さて、先週は極めて厳しい崖道でしたが、今回は駐車場からハイキング気分で楽々、と高をくくっていました。山岳会か、白石小屋の方が、笹原の中にある登山道をきれいに整備してくださっています。感謝です。

さて、今日のカメラは、PENTAX645Z。前回の高瀑には私の生命の危険と体力の問題で休んでいていただいた、私の主砲です。ペンタックスはホワイトバランスやカラープロファイルが独特のものがあり、まだ慣れねばなりません。K-3と同じアルゴリズムですが、ライブビューでは、バリアングルモニターも使えるため、コケの写真などはすばらしいものがとれました。 レンズは全て旧FA645。ペンタックス倒産、645は出ない!という噂がでたとき、中野や新宿の中古カメラ店でたたき売りとなっていたときにそろえたものです。
いの町道「瓶ヶ森線」 夏のみ通行可能 ただ災害によりしばしば通行止めとなるため、必ずいの町(または山荘しらさ)のホームページで確認が必要。

ムソルグスキーの「展覧会の絵」が自然に浮かぶ朝日と四国山地

今年は少し早くGW最終日あたりがピークであったアケボノツツジ。ちょっとだけ残っていました。

このように崖にあります。伊予富士に多いです。

さて、瓶ヶ森駐車場について、一発目の撮影。どうです?この岩肌。瓶ヶ森は女性的な山、石鎚は男性的な山、とすぐ近くにある山にもかかわらず大きく性質が違います。

白骨樹のアップ

このように斜面の下は笹で、そこにもみの木が。

よく西条市のカレンダーでみる風景。氷見二千石原からの石鎚

かつては、もっとここの白骨樹はありましたが、風化により枝が折れ、さらに幹も朽ち、このようになってしまっています。

白骨樹から振り返ってみた瓶ヶ森(男山)

上に雲があったのでそれをいれてみました。少しずつ左側(瀬戸内海)から雲が湧いてきています。朝が霧でないばあい、この雲により昼前からは全く何も見えなくなるということが多いのです。

カメラで遊んでみました。モノクローム

MIYABI

クロスプロセス

四国山地と氷見二千石原

石鎚裏参道(土小屋ー鶴の子の頭ー石鎚ルート)

半月が沈みかけていました

こうしてモノクロームで写真が撮られていた時代もあったのでしょう

逆光は非常に難しい。むしろフレアやハロを入れるようにして構図をつくるべきか?

一緒に行った秘書さんもPENTAXで。

すこし下って、手前の尾根が大きく入るポジションに陣取りました。500m離れるだけでかなり印象が違います。

生の象徴であるパインの木

飛行機雲も着々とかわります

拡大してみるとこんな感じ、雲は少しずつあがってきています。もしや、雲海がとれるかもと期待しながら待ちます。(絶対に無理です)

手前に白石小屋の屋根がみえます。


第2キャンプ場から白石小屋と石鎚

さらに下るとこんな感じで、印象が変わります。森林限界の手前になります。

スギゴケを見つけましたので、マクロレンズで撮影

もういっちょ。雌花にピントを合わせています。

少しずつ雲がでてきていますが、雲海にはなりません

時間つぶしに、息を殺してスギゴケを撮影

待てども待てども雲は沸かず・・・

瓶ヶ森山頂が遠くに見えるところで待機・・・

あきらめてもうすこししたら咲くであろうミツルバツツジ(ドウダンツツジ?)とともに

もう一度二千石原の中央までもどります

飛行機雲と太陽と

空が近いです

この筋雲はもう秋!? まさか初夏です。 雲は増えてきました

ちょっとだけ、雲の上の石鎚山


いい空です

一気にけぶります。

石鎚に集まる雲を・・・

手前だけでなく、石鎚そのものが見えにくくなります。これではダメです。

あきらめて下山しました。駐車場まで戻ったとき、石鎚は完全に雲の中でした。

先週、高瀑の攻略にいい気分となっていた私たち。同様に朝5時集合で登山。前回よりも難易度も低く人も多いところ、ということで、勿論登山靴などは装備したものの、気持ちの緩みがありました。私は岩で滑り腰を強打、秘書さんは橋から水流のあとに落ちる、というアクシデントがありました。本当はそれがなければ瓶つぼ、まで行くところでしたが、やはりアクシデントが続いた場合、速やかに、名誉ある撤退を行うべき、というのが私のポリシーであり、現状維持に努めることとしました。

そして、私のポリシーに「複線化」「二重化」ということがあります。仕事においても、手術においても絶対に回避できる失敗、あるいはトラブルはあってはならないということのため、この大きな一眼レフが不調となっても、代替の仕事ができる機器(あるいは手技のバックアップ戦略)を準備しています。今回の相棒はSONYのRX100というデジカメです。病院のすぐ近くのケーズデンキで3万円で購入したものです。1インチというコンパクトにしては大きなセンサーにCarl-Zeissのレンズがついています。「おまかせプレミアムオート」でとればたいていの場合、完璧に写ってくれます。
ここから先がサブカメラの映像です。かなりきれいです。
同じ場所からのものをメインマシンと比較してみてください。こちらもいい色です。


手前右の岩が「子持権現」 直登の鎖があります。さすがに行ったことはありません。アケボノツツジが美しかったです。

後ろボケはさすがに厳しいですが、かなり近くまで寄ることができます。

片手で何かをつかみながら、という時には特にいい。が、手ぶれもする。

この空の青い感じはZeissです。

そして、このササの質感

パノラマビューその1

逆光撮影、ハイダイナミックレンジはさすがに厳しい


パノラマビューその2




撮ろうと思った瞬間にポケットから出して撮れるのは強い。雲が立ち上った瞬間に撮影。






山は美しい。今年、私のふるさと納税は、この町道の維持をしてください!と明記し、高知県いの町にさせていただきます。
愛媛国体で西条市は山岳競技の会場になっています。山岳競技施設の整備もいいのですが、高瀑、石鎚、瓶ヶ森、笹ヶ峰。神社のある石鎚はともかくほかの山小屋、登山路などは荒れ放題です。本来なぜ、西条が山岳競技の場所に選定されたか、ということに立ち返り、未来の子供達にもこの美しい自然とそれを楽しむことができる環境を残してあげたいと思います。

2015/05/03

GW初日に高瀑(たかたる)へ

一昨年は林道と登山道の崩落、昨年は悪天候により登山することができなかった西条市(旧小松町)石鎚にある「高瀑」登山を遂げてきました。標高差900mでほぼ崖というところで、危ない場合は名誉ある撤退を常に考えながら登っています。これは、写真撮影はもちろん、毎年、自分自身の体力、気力テストとして行っていることでもあります。昨年はここに来られなかった分、石鎚山頂まで登っています。
この10年間の自然災害により、アクセス、アプローチいずれも困難となり、登山路の変更、崩壊が相次ぎ、登山書はもちろん、地元の方々にも情報がないため、登山される皆様向けの情報提供もかねて記載します。
午前5時 西条駅前で医局秘書さんと待ち合わせ。ランドクルーザーにするか、軽トラにするか検討しましたが、林道の路肩崩壊情報を聞いていたため、軽トラに。本来は4WDが望ましいところですが、ないので、通常の2WDで
午前6時 県道12号線から河口(関門)の分岐を経て石鎚終点(諏訪神社)に。途中で「石鎚中学跡」に哀愁を感じる。かつては数千人が暮らしていた山間部の集落もいまや1世帯のみに。
午前6時30分 林道折掛ー石鎚線ー御来迎の滝をへて石鎚林道に。
まずここで林道折掛線の路面状態は著しく悪く、車高の高い軽トラでもたまにゴツンという衝撃を床に感じた。落盤による尖った石も多く、パンク修理の対応道具や技術は必須。

とりあえずトイレと避難小屋はありますが。中は酷いです。 林道はこの写真で見る限り綺麗に見えますが、ごく一部だけこの状態で基本「ダート」。

昭和40年代は林道も整備されており、この高瀑へのアクセス路も親子連れが行けたそうな。60分、1800mというのは当時のもので、崩落、滑落事故のたびに迂回路が複数回設定された現在では、2500m以上、120分から150分というところが妥当なところです。

藤井一正氏の「石鎚の峰より落つる 千丈の滝は 日本一と思ほゆ」という句碑

案内図や探検図では川に向かって左岸を行くが、実際はすぐに反対側に渡る、そしてしばらく進むと再度渡って左岸に戻るというルート。そこにはちゃんとロープがある。濡れ石には総じてコケがはえており、絶対にかわいたところのみを渡ること。また、5月下旬以後はマムシに注意。特に雨の翌日の曇天の午前中はマムシが大量に日向ぼっこをしている。

非常に美しい渓谷と新緑をみつつ進む。
「赤のべら」を過ぎて「のぞきの滝」までの間が、昨年の滑落事故によりルート変更。旧ルートには行けないよう木製の柵あり。新ルートは左に折れ、急峻な植林帯のトラバス路。ロープはあるが、両手が使えることが必須。また、植林帯の中をすすむところでは地盤が緩く、滑落に注意を要する。ここでプラス15分程度は掛かるようになっている。何度もこころが折れそうになりつつ、また谷川に近づいたり離れたりを繰り返しているうちに丸渕へ。7時40分ごろ到着。この先がかなり急峻で、分かりにくいルートとなるため、ここで必ず気力と体力を充実させるため15分から20分の休憩は必須。私はカロリーメイト、秘書さんはSOYJOYを補給。
丸渕 美しい。マイナスイオンに溢れている。ここまではXF23mm

こちらはTouit12mm 色合いが濃いのがわかりますか?


一緒に行った秘書さんはPENTAXにDASTAR。奥に見えるアルミの三脚が手すりとなり、この崖をよじ登っていく。
ここが二つ目の試練(一つ目はのぞきの滝手前の迂回路)。この崖をよじ登ったあとはまた沢を渡る。丸渕の崖をよじ登ったところは川に向かって右側。しばらく行くと、左に渡らねばならないが、ここが非常に分かりにくい。大きな倒木、赤テープや看板もかなり減っており、迷う人は多いと思うので必ず、行ったことある人と行くべし。足下や手元をしっかりみる、とどまって全景を見渡して赤テープや狭小化てはいるが登山路を探す、という作業が必要。ここだけはかなり慎重に。繰り返しになるが、高瀑は川に向かって「左側」にある。
その後さらに、トラロープやササを握りしめて這いつくばっていくと、「天狗の子育て岩」というおどろおどろしい岩がある。雨や雷のときにはここに避難するべし。夏場はその中にアブやブトが居るので虫除けは必須。天狗の子育て岩を過ぎれば数分で下の滝に到達。ここで「あ、やっと着くか!」と安堵の声が漏れる。すなわち、丸渕ー渡河ー天狗の子育て岩というところが最も大きな「試練」
そこからまた数分で本物に。木の間から下の方(濡れていない白いところ)が見えたら疲れは吹き飛ぶ。

午前8時30分 高瀑(本滝)到着 登山口から片道2時間。
落差132m 水は風で霧となり、舞う。あいにくの曇天だが、それでも美しい。ブナの木と大きさを比べて欲しい。132m。

このようにけぶる。滝の下に行くと撮影機材が濡れる。フードは必須、前面フィルターは防水、防汚のものが必須。防水対応の18-135のズームレンズに交換



このように風が吹くと天使の羽衣のように見える。虹がかぶると、龍神のように見える



下の方で写真をとっている秘書さん どうです?このスケール。 石垣はかつて探索路として整備されていたときの名残でしょう


ある程度撮影したところで、風がでてきた。PROTREKの気圧計も少し下がりつつあるので、急いで全ての機材をザックにしまう。山の天気は変わりやすく、しかも標高1800mで北面。気温は低い。もちろん、ゴアテックスは装備し、動いているときは汗だくになるが、雨など降ろうものなら一気に体力が失われる。午前9時20分下山開始。非常に不安定な足下なので、ザックに全ての道具を収納して降りるべし。途中の花も撮影したいところであったが、天候は待ってくれないので急いで、かつ慎重に降りていく。

午前10時23分 往路では撮影できなかった「赤のべら」

一枚岩は非常に美しい。
一組の登山者ともすれ違わないなあ、と思っていたところ、この先、一回目の河を渡るポイントで一組の登山者と。やはり看板をみて「1時間くらいですか?」と聞かれたので、いえ、もちろん技術にもよりますが、2時間ほどはみておいた方がいいと思いますし、初めてだと迷うかもしれませんよ」とお伝えした。美しい風景の共有はして欲しいが、危険は冒して欲しくない。
そして休憩所に10時40分に到着、着替えを済ませて林道、林道、県道経由で町に。

今年もちゃんと登れたことに感謝する一方で、案内板などはきちんと整備すべきとも考えた。林道も整備し、散策路を再び整備すれば、本当によい観光地となるのだろうが・・なかなかそこまでは無理としても、せめて、安全が確保できる、軽トラ程度であれば、安心して、休憩所まで行ける林道にしていただきたいものである。

繰り替えす  高瀑は西日本一の滝  冬の氷瀑は高橋毅氏の写真集か石鎚山ハイウェイオアシスでみて欲しい。(自分はこわくてとても行けない。行くとすれば5人以上で完全装備でなければ無理でしょう)