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2016/03/23

今更、、ですが急性心筋梗塞や不安定狭心症では、PCIの診療報酬点数がちがうのです

2014年の診療報酬改定で、緊急PCIの診療報酬点数が変わっています。カテ室でガイドラインを見返すのは大変であることや、カテーテルレポートに明記しなければならない時間(発症、来院、再還流)、診断根拠の陽性項目をだれでもわかるようにまとめてみました


平成26年診療報酬データ K546  PCI

1 急性心筋梗塞に対するもの  32000
2 不安定狭心症に対するもの  22000
3 その他           19300

1をとるための条件 
ア トロポニンTまたはI陽性、またはCKMB高値
イ つぎのいずれか:胸痛などの自覚症状、新規ST変化または左脚ブロックまたは新規Q波の出現、エコーまたは左室造影で見られる新規の心筋障害または壁運動異常、冠動脈造影でみられた冠動脈内の血栓
ウ () 症状発現後12時間以内に来院し、来院からバルーンカテーテルによる責任病変の再開通までの時間(door to balloon time)が90分以内
  () 症状発現後36時間以内に来院し、心原性ショック(Killip分類class Ⅳ)であること。
*診療報酬明細書の摘要欄に該当項目、発症時刻、来院時刻及び再開通した時刻を記載すること。

2をとるための条件 下記アーウ「全て」を満たすこと
ア 日本循環器学会ガイドラインにおける不安定狭心症の分類で
1:新規発症の重症または増悪型狭心症:2ヶ月以内の新規狭心症、1日に3回以上の発作または軽労作だが増悪傾向があるもの、48時間以内に安静時に症状がみられた狭心症
2:亜急性安静狭心症:1ヶ月に1回以上の発作があるが48時間以内の発作はない
3:急性安静狭心症:48時間以内に安静時1回以上の発作あり
イ 日本循環器学会ガイドラインおける急性冠症候群の短期リスク評価が中または高リスクであること
1:65歳以上、DMIHDASOCIの既往、CABG後、アスピリン内服中
2:不安定狭心症であること
3:心音でIII音聴取、呼吸雑音、頻脈・徐脈、低血圧あり、冷汗や吐き気、呼吸困難あり、ニトロ無効
4:ST変化、Q波、VT、左脚ブロックあり
5:採血でTropTまたはI陽性、HsCRP上昇
6:CAGで多枝病変、血栓の存在、偏心プラークや壁不整プラーク
7:IVUSまたは血管内視鏡で不安定プラーク
ウ 来院から24時間以内(院内発症の場合は症状発現後24時間以内)に当該手術を開始すること。なお、診療報酬明細書の摘要欄に来院時刻及び手術開始時刻を記載すること。


上記簡略化した上のカテ室覚え書き

しかし、19300点と32000点は随分差がありますね。しかし、症状やリスク的には1と2に1万点もの差があるのかなあと思います。不安定狭心症は25000点くらいが、スタッフの呼び出し状況などを鑑みるとちょうどいいかなあと・・・

2016/03/22

解禁! J-LineScrewvineのMRI対応、KORAシステムのフルボディー対応

唯一のスクリュー直結リード、ボディー3.8FrシステムであるJ-LineScrewvine(もともとはThinlineといわれていたリード)の条件付きMRI対応認可が下りました。時代の要請から、KORAシステムのリード、日本光電のNUANCEシステムやMedtronicのMRI対応リードをなんとか我慢してこの数年間使っていましたが、久しぶりにこのリードを使用して「やっぱり違う!楽だ!」という感触を得ました。圧倒的です。

当院では2011年よりリードはこのモデルを使っており、本体(Reply)をKORAに交換した場合、その方々でもMRI撮像可能となります。
時間はかかりましたが、過去にさかのぼってまでのMRI対応をとってくださった日本ライフラインさんに感謝です。 もっとも、Replyは電池寿命がながいため、余程の事情がない限り、電池消耗まで交換しない方針の私にとっては、急激な変化はありませんが、このあと5-6年後の初回交換を迎える患者さんにとっては大きな朗報だと思います。


このシステムの植え込みにもいくつかのTipsがあります。自分が書いたつたないテキストですが、是非、ご参照ください。DDDがSkin-To-Skinで50分未満、Spike-P<150,QRS<150が実現します。

http://www.jll.co.jp/medical/images/pdf/casereport-21.pdf

2016/03/17

2016年5月31日 START WORKSHOPのパンフレットです(Update)

サイトのURLを掲載しました。「https」ですのでご注意ください。
またコンプライアンスの問題から指摘をいただい点を訂正させていただきました。

参加、交通の申し込みがFAXとなっていることをお詫び申し上げます。地方開催であり、昼食数、ホテルの確保などミスがあっては絶対にならないため、(宿泊できなくなり野宿となる、あるいは空港から迷ってしまい、四国で途方に暮れる、、などなど)ご協力、ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。 全てをファイリングし、適切にデータ管理させていただきます。

2016/03/11

新生START(四国動脈硬化疾患治療技術研究会)

これまで「西条動脈硬化疾患治療技術研究会」として私が主催をさせていただき、通算13回のライブデモンストレーション、Educational Workshop、ハンズオンセミナー、地域連携講演などをおこなわせていただいてきていました。
この度、諸般の事情から、より活用しやすく、より参加しやすく、より続けられる、研究会組織、とそれに基づいたワークショップ、症例検討会を行うように、という時代の流れから、多数の先生方にご尽力をいただき、「四国動脈硬化疾患治療技術研究会」構成させていただきました。2015年7月の坂の上ビデオイブ、高松でのEVT研究会、10月に当院で行ったワークショップ・・・とかれこれ半年かけて趣意書作りはじめ、賛同してくださる幹事の先生方、顧問の先生方にご協力をいただきました。最後に大きなご助言と後押しをいただき、ようやく2月上旬にカタチとなった次第です。

趣意書、参加申し込みテンプレートを作成させていただきました。 なぜか、Googleで上記のタイトルを検索してもでてきませんのでこちらでアナウンスさせていただきます。

5月31日 四国地区で再びSlender Club JapanのWSを開催させいただけること、同時に愛媛ならではの血管内視鏡や放射線科医によるスペシャルな画像診断のLectureをいただけること、本当に楽しみにしております。この一日は時代に逆行すると批判をいただくかもしれませんが、完全に「日本語縛り」です。超一流のOperatorに地域の患者さんを治療していただける、さらにその技術を地域の医師、コメディカル、企業関係者に教えていただく、我々が外に行って教えていただくことももちろん大切ですが、地域の患者さん達が世界で活躍される先生方による治療をうけられることも大切な地域貢献と考えています。
快く、院内での開催を承諾してくださった循環器科スタッフの皆様、病院幹部の先生方にも大きな感謝です。  


一人も多くの患者さんがよりよい治療を、より安全に受けられますように。地域医療が崩壊しませんように。

四国動脈硬化疾患治療技術研究会
https://sites.google.com/site/shikokuivr/

同5月16日PCI研究会
https://sites.google.com/site/shikokuivr/start2016-pci-live-demonstration-with-slender-club-japan