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2012/09/01

フルリリースまであと2ヶ月!Ziilver PTX

いよいよフルリリースに向けた動きが見られ始めました。当院では、もともとのZilverは一本も手に入らなかったままに、PTXがリリースされます。COOK+メディコスヒラタは営業マンが少ない、モノの供給量が少ないということで、SMART回収になったとき、悲鳴をあげながら探し求めていた全国の零細カテ室にはZilverはおろしてくれない一方で、大手病院には大量に在庫がおかれていたということがあり、正直、絶対に使うか!と思っていました。
しかし・・・2012年10月1日からはじめての「SFA用ステント」が保険償還となり、その他のもの(SMARTやe-Luminexx)が保険で認められなくなる可能性もある、とのことで導入を余儀なくされた、というのが本当の心情でしょうか。
やはり、患者さんの体の中に植え込む異物であり、不具合、リコール、また予定手術のため供給量、バリエーションなどについての対応およびアナウンスは本当に気になるものであり、何かあったとききちんと対応するメーカーやディーラーのモノでないとつかいたくないというのが術者の心情です。「今後はきちんと定期訪問、安定供給、その他対応をきちんとします」と担当さんがおっしゃったのでまあ様子をみつつ、というところです。やはり患者さんに「一生うえこむ」ものであり、植え込む側にも重大な責任が生じます。

実際のものですが、Zilverは、柔らかい!ほかの10cmのステントを丸めようとすると折れてしまいますが、Zilverは丸くなります。ということは外力に対して弾性があり、機械的破損=そこからの刺激による再狭窄や再閉塞が少ないということになります。ほかのセルフエクスパンダーでは折れてしまいますので、この柔らかさは革命的といえます。
しかし、残念なことがあり、DAPTが推奨されるも、アスピリンとプラビックスなわけです。私の考えでは、末梢はとにかくシロスタゾール!ですので、そこは相反するところです。3ヶ月は3剤つかうか、あるいは末梢の状態が悪くFlowが悪いケースではワーファリンをいれた4剤になるかというところです。幸いうちの病院には消化器内科があり、何かあったらすぐ止めてくれるので安心ですが、ESCではアスピリン使用患者で明らかに脳出血が増えたというデータがあがったようです。
ペースメーカーなどの手術をしていると、アスピリンはじわじわうじうじとした出血、プラビックスは血液が固まらず、本当にさらっとした出血で止まりにくいという印象ですが実際はどうなのでしょうか。この前の抗血栓剤、抗血小板剤の講義では、低容量アスピリンのメリットは本当におおきいと感じただけに悩ましいところです。
おそらくPADに対しては私はシロスタゾールは絶対につかうので6MはTAPTとなるかと思います。はやくプレタールとアスピリンでPTXのデータがほしいところです。

1 件のコメント:

  1. どうやら不具合があったようで(ステント自体ではなくデリバリーシステムか?)、しばらく入ってこないようです。

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