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2015/02/13

論理的PCIとその検証2015

1月31日土曜日、無理をお願いして、東京で行われた落合先生の特別講義に今年も参加させていただきました。
2014年は「論理的PCI」の仮説とその証明、というところで、病理(概論)、Antegrade、Retrogradeの基礎理論と戦略のたてかた、そして具体例というところが中心でした。このパターンならこうする、というところをいかに事前に組み立てるか、そしてデバイスを選ぶか、ゴールラインを決めるか、というところが中心で、きわめて冷静な分析と、自分自身、病変、デバイス全てに対して厳しい、落合先生ならではの「私のPCI」を<ごちそう>になりました。
2015年は、その証明、Take-Home-Message、というところに到達されていました。数列が微分積分に到達したようなものです。ピッチャーの発想で行うPCI、というところは鹿屋の新井先生がブログにかかれたとおりです。
落合先生は全世界で「とんでもない」PCIをされつづけています。ありとあらゆる修羅場も経験なさっています。あらかじめAngioをみてどのように戦略を立てるか、どこをゴールラインとするか、時間、照射線量、造影剤量をどう配分するかという「PCIをはじめる前」の準備に一切の手抜きをされないというところ、穿刺はエコーガイドで着実に。PCIを始めてからも術野の整理整頓は常に行う、手間を惜しまない、道具を惜しまない、ACTは絶対に時間でとる、一つ一つの手技を妥協することなくかつ迅速に行われる必要性を感じました。
GAIAなのか、Conquestなのか、昨年のLectureで「意外にイイConquestのトルク特性」「9gと8-20では大きく特性がかわる」というところが印象にあり2014年、自分の中で検証していました。EVTでは9-40LOVEな私ですが、繊細な冠動脈では確かに9gと12gですら先端の動き、そしてトルク特性に大きな違いを感じたものです。UltraLongSheathは55cmのものを用いています。GCは申し訳ありませんが、LauncherかHeartrail。これは病変やアプローチによって使い分けています。
なるほど、納得のPCI。そして、合併症が生じたときの対応はもちろんとして、ゴールライン設定。もちろん、落合先生のようなワイヤーワークはとてもできませんが、症例をきちんと吟味すること、論理的思考と基本に忠実であること、手間を惜しまないこと、そして何かが起きたときには思考回路を介さず、迅速かつフレキシブルに対応すること、それこそがPCIの合併症率をさげ、成功率を上げる、時間を短縮するポイントだということを改めて認識させていただきました。
世界から日本へのFeedback。これからも楽しみにしています。そして、私はそれを愛媛・砂上にFeedbackしていこうと思っています。

そして、我々の仕事は、知識と技術は半分、デバイスが半分のところがあります。メーカーさんには、責任をもったデバイス開発と供給をこれからもお願いしたいと思っています。



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