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2012/06/25

当院の院内中継+こだわり抜いたカテ室です。

動画ライブ研究会で話題にしてくださっている当院のシステムです。
様々な実験を行い、(暗い環境、モーション、人物自動追尾、カラーコントラスト、EPSの高速Sweepなど)、耐えられることを確認して四国通建、Panasonic、GE、南海放送設備に組んでいただきました。値段はこれまで他院でくまれていたHDシステムの1/10未満です。
カメラは255台まで増やせるようで、病棟のモニタ監視システム、手術のライブ中継システムとしても切り替えるだけで対応できるようです。

失礼致しました。こちらが本物です。
 
音声はまずインカムを使用します。ビクター製のデジタルのもので、6ch対応です。術者、直接介助、外回りが1台ずつ使用します。

講堂からの音声は操作室天井にあるスピーカーに届きます。それをマイクで広い、インカム経由で術者に届くようにしています。このことにより、講堂でのディスカッションが患者さんに聞こえることなく、術者や直接介助者に届きます。近日、スピーカー配線を分波してインカムのマイク端子に直接入るようにする予定です。
さて、ネットワークカメラ1号機。これで全体像を映します。もともとが防犯カメラなので、人がいる限り自動でとり続けます。とったものはクライアントで再生可能(時間指定でどこでもワンクリック!)。レビューを行い、動きに無駄がないか、検証してブラッシュアップします。もちろん音声もこの横にあるマイクで録音されています。重症の緊急症例で焦ったときの動画を自分で見るとそれはそれは、恥ずかしい限りです。
不思議なことに1台は天井直付け、もう一大は壁(コンクリート)打ち込みです。なぜならば、36倍ズームは少しの振動にも反応します。そうなるとすぐにAFが迷ったりぶれたりします。この天井付けのものについては、カー用品の制震マットを挟んでいます。それでもエアコンのダクトによる振動が吸収仕切れなかったため、1号カメラはコンクリートに打ち込みました。これで振動は解決しました。

このようにEPSのモニターもきれいにとれます。HISもみることができます。EPSなどは頻度が少ない場合、なかなかなれることができません。この録画システムは自主トレにも威力を発揮します。

暗くしてIVUSをみているところです。Frontal LateralのLive、Reviewの横に、ポリグラフが出ています。PCIのときは上に12誘導を、下に血圧+四肢誘導をだします。EPS/RFCAのときは上にレビュー、下にライブを出すようにしています。一番はしの2列はマルチモニターで、電子カルテ、IVUS(FFR)、体表エコー、PACS(MDCTなど)の切り替えを適宜行っています。 

こちらが本体、ただのWindowsパソコンです。上のルータが電源供給機能付きのIPカメラ用ルータです。ルータに電源をかませるアダプタでも可能なようですが、こちらのほうが安定するようです。

レコーダーです。永遠にとり続けます(w 

天井スピーカーとマイクです。施設の方がイイ角度(ハウリング、音量など)につけてくれました。

以前のシングルプレインのカテ室を改造してつくったため、操作室が狭くなりました。モニタは極力壁付けとして机のスペースを稼いでいます。被爆を防ぐため、可能な限り、室外でIVUSなどの作業ができるよう配慮しました。ライブ画面は一番はしのガラス窓がない部分で観ることができるようにしており、そこにあるレポート端末でデータ入力中でも患者さんの状態が常にわかるようにしています。急変、患者入退室のときに威力を発揮します。

これが8面モニターです。マイクは上についています。これが講堂まで届きます。

CEさん用のポリグラフ、Frontal、Lateralのモニターです。被爆を減らすためカテ室の中でも離れたところに設置しています。その環境でもライブの透視画像がみられるようにモニタを配置しました。

マルチファンクションボックスです。「引っかけ」防止のため、EPSのときのノイズを防ぐため、配線は完全に床下ピット埋め込みとし、フルフラットとしています。この情報ボックスのD-SUBをつなぎ替えることで、様々な機器の画像がマルチファンクションモニターに出力できます。もちろん、スイッチャーもコントロールルームにつけており、RTが適宜切り替えてくれます。

以上、こだわって、こだわって作ったカテーテル室の紹介でした。わがままを実現してくださった病院幹部の方々をはじめ、GE、日本光電、東芝、四国通建、Panasonicさんに心から感謝致します。
是非見学にいらしてください。

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