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2016/06/11

CTO seminar for Expert in OSAKA 2016

単独執筆のPCIテキストとしては、日本で唯一、である「私のPCI」の著者、TOPICの総帥である昭和大学横浜市北部病院の落合正彦教授の集中講義を受けさせていただきました。
慢性完全閉塞に対するPCIの戦略と、その結果をレクチャーしてくださるものです。
クルセードパラレル、ガイア、LADとRCAにおける戦略(考え方)の違い・・・めくるめく3時間30分でありました。

Part1の概論におけるポイントは、成功するための術前診断、合併症はそもそも予測不可能であるが、起こさないための手段をとっているか、あるいは起きたときに速やかに適切な対応がなされるか、というところでした。
Part2のAntegradeのところでは、ワイヤーのStepUpが前年と変わっていました。XT-RでまずはMicroのあたりをつけておいて、つぎはG3。そのあとはCP。自分自身、XT-Rは視認性のあるAntegradechannnelが有るとき以外は用いないようにしていたので、「あたりをみる」「Caravelの先を入れる」という目的でのXT-Rというものをもう一度見直そうと思いました。
Part3のRetroではまずRetroを選ぶときの条件から検討の論理がありました。LADは基本的に枝をきっちり残していくCTO-PCI、RCAは#1の先は#4AVとPDをとればよい、という概念を踏まえた上でのRetrogradeアプローチとその後のStent留置術(正直RCAではGuidelinerなどを用いたStent r-CART)というところでした。cahnnnelどりは、SionやXTがSuoh03に移行しつつあるところ、あるいは、SionかSUOH-03どちらを使うかというところも形状や角度から具体的に教えていただくことができました。

症例は造影からのDissectionにより、一気に貫通した例、など、多数見せていただき、総論・各論・症例というところからそこから得られた成績までまさに「戦略的講義」となっておりました。 これでまた、次のStageを目指していくことができます。

当院は地方にある、零細施設ではありますが、そこで地元の患者さんに「最高の治療成績」を提供しつづけたいと考えております。

高度な技術を、分析し、論理化し、普遍化することで、私のような術者にも実践できるよう、惜しみなくその全てを伝えてくださる、先達に感謝です。

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