Amazonサーチ

2012/08/02

プラザキサ(ダビガトラン)の講演会 金沢大学朝倉先生

今日は松山という四国最大の都市に行ってきました。プラザキサ(ダビガトラン)の講演会です。
1年経ち、長期処方ができるようになったということ、メルクマールがあるイグザレルトと比べてどうやねん!という声が聞かれたためにメーカーも頑張っているようです。
成績・副作用については似たようなものでした。

特別講演は金沢大学の朝倉先生(血液・呼吸器内科)でした。
大切な内容として
1:ワーファリン・イグザレルトで「効果」のメルクマールとされているPT-INR、プラザキサにおけるAPTTは、そもそも測定に利用する酵素あるいはキットによるずれが大きいということ。また、それらの数値は、「効果」をみるものではなく、「出血性合併症という重篤な副作用がおきないか」ということの確認のためのメルクマールであるということでした。

2:抗血栓作用の効果をみるためには「プロトロンビンフラグメントF1+2」の測定を行う必要がある。このF1+2はすでに保険適用となっているそうです。ほかは、TAT、PIC、D-Dimmerです。これらが即時はかれるラボはなかなかないと思われるのですが、副作用判定は急がれるものの、効果判定については数日結果がおくれることに自分自身抵抗はありません。
この2点が大きな学習内容でした。

ほかは、高速血流系は血小板血栓、アスピリン、クロピドグレル、シロスタゾール、低速血流系では赤色血栓、ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト、リクシアナという内容で、学生から研修医の先生方にもよいレベルの内容も含まれており、今後自分が講義を行うに当たって、構成においても参考とさせていただくべき素晴らしい内容でした。

金沢大学血液・呼吸器内科ではブログ形式でこの抗血栓療法(抗血小板療法+抗凝固療法)についてわかりやすく、かつ詳しく述べられておりインターベンショニストにとっても大きな勉強になると思います。
http://www.3nai.jp/weblog/index.html
ここでもう一つすごいのは「3nai.jp」というドメインにも驚きました。なるほど・・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

SPAMが増えています。特に外国語コメントのリンクはぜったに踏まないようにしてください。

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。